スタッフコラム

うつ病の発症メカニズムを知り、再発防止と、就職・復職を目指す!

うつ病の再発については、1度発症された方が2度目の発症をする可能性は60%、2度発症された方が3度目の発症をする可能性は70%、3度発症された方が4度目の発症をする可能性は90%と言われています。

 

職場で、うつ病やパニック障害・適応障害などを発症した方にとって、メンタル不全の発症メカニズムや、その対処方法を知ることは、

回復と就職や復職を目指すためにも、再発を防ぐためにも、非常に有用なことです。

 

本日は講師として、企業のメンタルヘルス不全のコンサルティング事業を手掛ける株式会社エイトオールの大沢社長にお越し頂き、

「こころとからだを元気にする為のセルフケア講座」と題して、講演を行ないました。

 

職場のストレスといっても、個人要因、仕事外の要因などが、多様に影響しあってストレス反応に繋がっていきます。

・仕事のストレス要因:人間関係、長時間労働、職場環境、仕事の量や質、配置転換など

・個人要因:性格、価値観、考え方など

・仕事外の要因:家族、友人関係、家庭の問題など

・緩衝要因:職場の人間関係、仕事の満足度

※講演より

 

さらに、ストレスが続くと、次のような段階を経て、うつ状態なる可能性が高まります。

警告期:ストレスを感じているが、ほとんど症状がない時期。ちょっと疲れ気味と認識されている場合が多い。

抵抗期:ストレスがたまり、心身が抵抗し始める段階。落ち着かなくなったり疲れに耐えって頑張ろうとする。

疲憊(ひはい)期:重いストレスに負けて疲れきり、心の病気にかかりやすい状態。心身のエネルギーがなくなっている。

※講演より

 

そこで、自分のストレス状態に早めに気づき、ココロとカラダが折れないように手を打つことが大切です。

メンタル不全の発症メカニズムや対処方法の全体像を学んだ後、一人ひとりが自分のケースに落としこみ、グループディスカッションを行いました。

 

参加された利用者の皆さんの感想をご紹介します。

「整理してみると、身に覚えがあることだと感じました。なるべくして病気になったのだなと実感しました。病気になる前のストレスサインを見逃さないように注意していきたいです。」

 

「この機会に自己分析したことにより少し自分の特性が見えました。グループワークを通じて他のメンバーの意見が自分にも当てはまることがあり、自己分析が進みました。他の人も共通であることが分かり少し安心もしました。」

 

「色々なストレス要因があり、自分にあてはまるものが多かったです。ストレスに対処する知識、技法を身につけて日々の生活の中で実践していけたらいいと思いました。」

 

「性格を変えるのは難しいことですが、多様な考え方、捉え方はできるようになりたいと思いました。ストレスサインに早めに気づき、赤信号になる前に対処できるようにトレーニングしたいと思いました。」

 

「一人で抱え込まないように生きていくことが大事だと感じました。上手く外の人に相談することや、考えるより行動することの大切さを感じました。」

 

「原因→結果→対応策という一連の流れが説明されて、とれも分かりやすかったのと同時に、自分の状況と照らし合わせながら聞くことができて振り返りの助けになりました。外的要因はなかなか変えられないと思うので、個人要因をしっかり整理していきたいと思います。」

 

 

講師の大沢さんからは、「具体的なストレスコーピングについては日々のリファインのプログラムで身につけて下さい」と太鼓判を押して頂きました。

 

皆さんも、ストレス発症のメカニズムや対処方法を理解して、メンタル不全からの回復と、就職・復職をともに目指しませんか。