スタッフコラム

うつ病からの回復と就職・復職のためのキャリアデザイン「本当にやりたい事」

あなたの「やりたいこと」は何ですか?

 

うつ病・適応障害・パニック障害を克服して(再)就職や復職を目指すリファイン就労支援センターでは、お一人お一人のキャリアカウンセリングや、コンサルティングを行っています。

 

また、日々のプログラムの中でもキャリアを考える上で大切な要素について、自分で考えを深めたり、グループで話し合いながら視野を拡げることに取り組んでいます。

 

 

キャリアというと仕事に関することだけに囚われてしまいがちですが、私たちが考えたいのは「人生」であり、目指すのは「幸せ」です。

そのためには、仕事のことだけ、今できることだけを、考えるのでは十分ではありません。

 

特に、うつ病やパニック障害・適応障害などを発症して、苦しまれた方が、再就職、復職を目指す上では、再発防止もしっかりと踏まえて、十分に納得できる解を見出したいものです。

 

例えば、次のような観点を大切にしたいと考えています。

1.興味・関心:好きなこと、やりたい事

2.才能・能力:できること、得意な事

3.価値観・人生観:やりがい、大事なこと、意義

 

今回は、その内の一つ「やりたいこと」について、幾つかのカテゴリーを足がかりにして整理しました。

「お金に関すること」

「所有する物に関すること」

「知識やスキルに関すること」

「体験に関すること」

「仕事に関すること」

「健康や身体に関すること」

「人間関係に関すること」

「家族に関すること」

「人柄や個性に関すること」

 

やりたいことがたくさん出てくる方もいれば、それほど多くはない方もいらっしゃいます。

またカテゴリーによって、数も内容も異なります。

 

正解が在るわけではなく、多ければ良いというものでもありません。

現在感じていること、考えていることを自分で把握することが、やりたいことを見つけたり、広げていくことの最初の一歩になると思います。

 

 

今回のプログラムを終えて、利用者の皆様の感想をご紹介します。

 

「やりたいことはスラスラ出てきませんでした。自分にとっての幸せが何なのか漠然としている部分があるからなのでしょう。何を捨てて何を選ぶにしても、幸せに生きていくために、自分がどんな選択肢を持っているのか、やっぱり自己分析が大事だと思いました」

 

「最初はなかなか思いつかなかったのですが、項目にわかれていることで書きやすかったです。文字にすることで無意識に思っていることを実感出来ました。これから様々な刺激を受けることで、より具体的になっていくと思います」

 

「自分で漠然と考えている時は何も出てこないですが、細かく分けると自分でも意外な自分の希望を観ることができました。どうしても仕事や能力で考えると詰まってしまいますが、枠を外して考えるのが良かったと思います」

 

「やりたい事を考えていると考えが前向きになったような気がします。何がやりたいのか、好きなのかを考えることは、自分の可能性を確認することにもつながるような気がしました」

 

「自分のやりたいこと、好きなことを起点にして、できる事やすべき事の幅を拡げるサイクルを回すのが私の理想の(がんばれる)型です」

 

「自分の好きなことを、どのように自分の人生で実現していくのかということが今度の課題です。定点観測で好きなことを列挙してみたいと思います」

 

 

現実を見ることは大切ですが、それだけでは夢を見る力を失ってしまったり、活力が減ってしまうこともあります。

今の自分の「やりたい」を整理して、

お一人お一人にとって、納得がいくキャリア(人生における)を、一緒に追求していきませんか。