スタッフコラム

うつ病やパニック障害・適応障害からの回復と、就職・転職のための「コラム(認知再構成)法」

それは、あなたのせいですか?それとも他の誰かのせいですか?

 

うつ病やパニック障害・適応障害からの回復と、就職・復職を目指すリファイン就労支援センターでは、認知行動療法をベースにしたプログラムを行っています。

 

例えば、コラム法(認知再構成法)を用いた「感情日記」は、毎日のプログラムの中に取り入れて、無理なく自然に習慣化できるように取り組んでいます。

 

 

今回は、一人ひとりが不安に感じている出来事や、気がかりな出来事について丁寧に整理をしてみました。

「もやもやして、捉えどころがない」それが不安の正体かもしれません。まずは自分で書きだしてみることが大切です。

(内容は状況や体調に応じて、無理のない範囲で、選んで頂きます)

 

言葉にして書きだすことで、整理が進んだり、客観視や、新たな発見のきっかけになったりします。

それが自分を楽にしたり、解決の糸口を見つける可能性につながります。

 

・その出来事は、なぜ起きたのかでしょうか。

・自分に原因があるのでしょうか。それとも他人や環境のせいでしょうか。

・自分にコントロールできること、できることは何でしょうか。

 

何かがうまくいかない時に、全てを自分のせいにして、過度に自分を責めてしまうと苦しくなり、身動きがとれなくなります。

逆に他人や環境のせいにしてしまうと、自分で対処したり、コントロールする可能性を自ら排除してしまうことにもなりかねません。

 

大切なのは、考え方や捉え方、認知を広さや、そのバランスです。

 

他人と過去は変えられません。

自分でコントロールできること、できることを見つけられたら「ラッキー!」それは解決策をみつける「可能性」です。

プログラムを終えた利用者の皆さまのコメントをご紹介します。

 

「過去に起きた出来事について、自責と他責を検証してみました。自分のせいにするのも、他人のせいにし過ぎるのもよくない。自分でコントロールするためには、バランスが大事だということがわかりました」

 

「自分の思い込みや思考のクセから起きていることは、行動を変えることで対処できる。環境や他人は変えることができませんが、自分のスタンスや思い込みを疑ってみる必要があることに気付きました」

 

「変えられない環境においても、自分の行動はいくらでも変える余地があることに気が付きました」

 

「多くの問題は他人との関係性に起因しています。コミュニケーションの仕方を、一面的ではなく、手を変え品を変えて、考えていくことは有益であると思いました」

 

「自分の現時点での捕らわれ方を開示できて気持ちが軽くなりました。自分が重く捉えている傾向が分かりました」

 

「仕事をしている時に、周囲を気にして自分を大切にしてこなかったと思います。もっと自分を大切にして自己主張することも大事だと思いました」

 

「自分で選択肢をせばめてしまうことがあるので、もっとグレーゾーンでの選択を意識することが必要だと思います」

 

「自分の出来事を、以前よりも感情と切り離して考えられるようになった気がします」

 

「少しずつ自分自身が落ち着いて考えられるようになってきたかもしれません。自分自身の思考や行動にクセはありますが、良い所は残りつつ、より良く変えていきたいです」

 

「文字にするともやもやがはっきりし、人に話をして共有することで、客観視が出来て、少し気持ちが楽になりました。自分の気持ちに改めて気づくことができました。思考や行動のクセを認識し、再発しないように対処法を身につけたいと思います」

 

 

大切なのは、自分の認知(思考のクセ)を「客観的に」「バランスよく」そして「現実的に」見つめることです。

再びメンタル不全に陥らないように、一緒に取り組んでいきましょう!