スタッフコラム

「食と心理」を学び、うつ病・適応障害等のメンタルヘルス不全からの回復の力に

リファイン就労支援センターでは、うつ病・適応障害等のメンタルヘルス不全で苦しまれているビジネスマン・サラリーマンの回復・改善〜社会復帰をサポートするとともに、その後の再発防止の手立てに力を注いでいます。

本日のプログラムは、臨床心理士から「食と心理」について、食事の質を上げることについてご利用者様に講義を行いました。

身体と心は「脳」によって、大きな影響を受けています。その脳の唯一の栄養素はブドウ糖です。脳にブドウ糖が足りなくなると、気分が落ち込み、うつ状態になりやすくなります。しかし脳にはブドウ糖を備蓄しておくことができないので、定期的にブドウ糖を脳に供給する必要があります。ブドウ糖を多く含む食品は、ご飯やパンなどの穀類や、果物、芋類等。ダイエットのために、極端に糖分の摂取を減らすことは注意が必要だと言われています。
さらに、肥満の敵のように扱われているコレステロールも、これが低すぎるとうつ状態やパニック状態をもたらすといわれ、コレステロール値の低い人は、不安やうつになりやすいこともわかっています。
また、うつ病やパニック障害など、脳の機能低下は神経伝達物質であるセロトニンの減少が原因のひとつです。セロトニンは、簡単に言うと、感情を安定させたりする神経物質で、セロトニンが少なくなったり、うまく機能しなくなると、うつの症状に陥りやすくなると言われています。セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸から作られますが、必須アミノ酸は私たちの体内で作ることができませんから、食事から摂取しなければなりません。基本的にトリプトファンは、食品中のたんぱく質が多いほど多く含まれ、豚肉、青魚、大豆、ナッツ、豆乳や乳製品などに豊富に含まれています。

講義の後は、ご利用者様毎に朝昼晩の1週間の食事内容を書き出して頂き、今後必要な栄養素を洗い出し、グループでシェアを行い他者からのアドバイスも頂き非常に有意義な講座となりました。