スタッフコラム

「ダイアログ」

今日はダイアログを行いました。
雑談、対話、議論の違いをグループに分かれて話をするところから始まりました。
同じような言葉でも言葉の持つニュアンスはちがうことを感じます。
相手を説得したり、言い負かすような議論ではなく、
答えのない問いの中で、それぞれの発言や考えの違いを尊重するということを
大切にしながら対話を行っていきました。
自分と違うことが認められる、周りと同じである必要がない、
違いがあることで新しい気づきが生まれていきます。
「オリンピックの何が私たちをひきつけるのか」
「選手にとってメダルを取るとはどういうことか」
「あなたにとって、勝つとはどういうことか」
とても盛り上がる瞬間もあれば、静かに問いを噛みしめるような時間もありました。
大きなプレッシャーと応援の中で戦う選手も、
うつ病やパニック障害を持ちながらも回復、改善のために通っていただいている利用者様も、
場面は違えど大きなストレスと周りのかかわりの中で生きています。

つい競争にさらされることに慣れている現代社会の中で、
”勝つことだけが全てじゃない”
”自分が全力を出して楽しめるかどうか”
”負けることで守れるものがある”
”意見が違う人の話を素直に聞けるようになった”
など、話すこと、聞きあうことから発見が生まれたようです。
自分の中での当たり前が、少しずつ認知を広げることで、
もっと選択肢を持つことができるようになると考えています。
うつ病やパニック障害の回復、改善のためにも一人ではなく他者との中で生きていることを実感できる機会をこれからも持っていきたいと思います。