スタッフコラム

うつ病やパニック障害の方の栄養学①

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うつ病やパニック障害は、心の病気ではなく、
脳の機能低下が原因だと考えられています。
本日は、臨床心理士から、うつ病やパニック障害の回復・改善に欠かせない栄養について「食と心理」というテーマで、

1時間半講義を行いました。
身体と心は「脳」によって、大きな影響を受けています。
その脳の唯一の栄養素はブドウ糖です。
脳にブドウ糖が足りなくなると、気分が落ち込み、うつ状態になりやすくなります。
うつ病やパニック障害の方の回復・改善に欠かせないもの。

それはブドウ糖の代表格であるごはんやパンです。

炭水化物ダイエットは身体には有効かもしれませんが、脳の栄養不足を引き起こす恐れがあります。

間違ったダイエットは、危険です。炭水化物や果物はバランスよくきちんととることが大事です。

うつ病やパニック障害の方、抑うつ状態の方、気分が落ち込んでいる方は特に気を付けましょう。
さらに、肥満の敵のように扱われているコレステロールも、これが低下すると、

うつ状態やパニック状態をもたらすといわれ、
コレステロール値の低い人は、不安やうつになりやすいこともわかっています。
また、うつ病やパニック障害など、脳の機能低下は神経伝達物質であるセロトニンの減少が原因のひとつです。

その重要な神経伝達物質であるセロトニンを増やすことが、身体のリラックスを高め、
緊張状態をゆるめるなどの効果があります。
脳内でセロトニンとなるトリプトファンは、たんぱく質から出来ています。
私たちは4日ほどトリプトファンを食べないと血中のトリプトファンがなくなってしまい
脳内でのセロトニンがわずかになってしまいます。

日光浴や光の刺激、運動、質の良い睡眠をとることでセロトニンが増えるのですが、
もともとのセロトニンの原材料となるトリプトファンがないと、うまく増えません。
知識として、どんな食べ物、どんな栄養素を身体に入れると
自分の感情が変わるかを知ることはとても勉強になったようです。
普段の自分の食生活を振り返り、自分にどんな栄養がたりないのか、
改めて自分の食生活を見直すきっかけになったようです。