スタッフコラム

うつ病やパニック障害・適応障害からの復職・再就職に必要な脳の使い方!

例えば、私たちの目の前にみずみずしいレモンがあったとします。

そのレモンをナイフで切って、果汁を口に入れたとします。

それをイメージするだけで、唾液が出てくるのを感じる人は多いのではないでしょうか。

実際にレモンを食べているわけではないのに、

想像するだけで体が反応し、唾液の分泌が実際に起こります。

これは脳の機能の一部で、

想像と現実の区別がつかない部分があるといわれています。

同じように、過去のネガティブな体験を思い出すと、

そのときに働いていた神経回路が活動し同じ気分になってきます。

そして、何度もネガティブな思考が繰り返されると、

その度に同じ気分が沸き起こり強化されます。

うつ病やパニック障害・適応障害に苦しんでいる方はこのような悪循環に陥りがちです。

私たちの脳は、否定形を受け取れません。

例えば、「怪我をしないでくださいね」と言われたらどうなるでしょうか。

脳はまず、怪我をイメージします。それをイメージした瞬間に、

体には緊張状態が生まれます。

伝え方、言葉の使い方で、自分の体がどんな影響を受けます。

脳は、想像したことを実現しようとしますので、

いらないものではなく、欲しいもの、望ましいものを言葉にしたり、

想像したりすることで自分の状態を保つことが大事です。

「事故にあわないように」よりも、「安全運転でね」のほうが受け取りやすいです。

「ミスしないように」よりも、「うまくできたときがあるよね」のほうが、良いイメージを持つことが出来ます。

脳に対して、否定的な言葉をたくさん浴びせると、

それだけ、否定的なイメージが多く生まれます。

自分が目標を立てるときや、周りの人とのコミュニケーション、

依頼など否定的な言葉ではなく、肯定的な表現を心がけることが大事です。

うつ病やパニック障害から再就職や復職を目指すにあたり、

言葉の使い方を変える事で、ストレスを減らすと、

就職や復職してからも、自分が楽になれます。