うつ病・パニック障害などの回復・改善と再発防止に有効な「リフレーミング」
皆さんは普段、どんな思い込みがあるでしょうか。
例えば、自分はちょっと「おとなしい」とよく言われたり、
自分で思っていたりします。
「おとなしい」と言うのを、いい意味で捉えていたらいいのですが、
人によっては、「おとなしい」と言う言葉に、
「消極的」「発言がない」「弱い感じがする」「役に立たない」など、
勝手にセルフイメージを下げるような意味づけをしてしまいます。
こうなると、「おとなしいね」と言われる度に、
自分がストレスを感じるようになってしまいます。
こんなときにリフレーミングが活躍します。
リフレーミングとは、ある物事を、別の枠組み(視点、フレーム)で捉えなおすことで、
別の見方を、別の意味づけをすることです。
上記の「おとなしい」という言葉に対して、ネガテティブな意味づけによって生じるストレスを、
別の角度からみることでストレスを減らすようにリフレーミングします。
うつ病やパニック障害・適応障害などで苦しんでいる方にはネガティブなイメージをしやすくなる
傾向があります。
例えば、おとなしいは「誠実である」「じっくり考える」「周りをよくみている」
「調和を大切にしている」「奥ゆかしい」「思慮深い」などなど。
別の角度からみると、一つの言葉から別の見方が見えてきます。
おとなしいをストレスを感じる言葉ではなく、
自分にとってエネルギーを与えてくれるような意味づけをしてみるということ、
そのトレーニングをリフレーミングでしています。
やり始めたときは、なかなか意味づけに苦戦するのですが、
やり始めると、バリエーションがどんどん増えてきます。
今日は「上司がしかめっ面をしている」という状況のリフレーミングをしたのですが、
「上司はかまって欲しいと思っている」「上司は体調が良くないのかもしれない」
「家庭で何か困ったことがあったのかもしれない」などなど
普段は、しかめっ面をしている姿をみた瞬間に、なにか悪い予感がしたり、
自分が失敗してるんじゃないかとストレスに感じてしまいがちですが、
別の角度からみると、いろんな解釈ができます。
自分にとってストレスが少ないように解釈をしてみるというのは、
非常に大事なことに思えます。
是非、日常の嫌なこと、イラッとしたときに、
リフレーミングを活用してみてください。
うつ病やパニック障害・適応障害の方の回復・改善と再発防止に有効な方法です。