就労支援用語集

臨床心理士

読み方:りんしょうしんりし

臨床心理士とは、心の問題に取り組む“こころ”の専門家です。臨床心理士として認定されるのは、文部科学省が認可している財団法人日本臨床心理士資格認定協会により実施する認定試験を受けて、試験に合格し、正式に臨床心理士として認定されることで取得できる「心理専門職」のれっきとした民間資格であります。
現在日本では、心理相談員や心理カウンセラー、サイコセラピストなど、名称は違えど心の問題に取り組んでいる職種の人々がおりますが、国より認可された資格があるわけではありません。臨床心理士の場合は、民間資格の中でも知名度・取得難易度ともに最も高いものとされ、文部科学省の任用規程により、全国のスクールカウンセラーの資格要件とされているほか、様々な公的機関のメディカルスタッフの資格要件として掲げられているほどです。
【臨床心理士の仕事分野】
■教育機関:学校などでは、様々な事情で登校が難しくなったり、集団での行動に困難のある生徒やその保護者の心理相談などを行います。

■医療機関:心療内科・小児科・精神神経科などでケアや患者本人と、その家族の心理相談などを行っています。

■行政機関■司法機関:刑務所では、受刑者にカウンセリングをしたり、集団療法を実施したりしています。

■民間企業:職場におけるメンタルヘルス不全の対策を推進しようとしている企業に対し、そのメンタルヘルス支援専門家の一員として協力しています。

■研究機関:臨床心理職の教育・養成を行ったり、臨床心理学の研究などを行っています。