卒業生の声(リワーク/転職)

K.Yさん(40代:男性)

私は2014年8月にうつ病と診断され休職に入りました。
原因としては、入社25年間同じ会社で同じ職種の仕事を続けてきましたが、
数年前より会社の体制が変化し、組織への不適合感が自ら高まり、
自分のこれからのキャリアに不安を感じ、それに対する有効な手立てが打てないまま、
焦燥感、不眠、眠る為にアルコールで気分を紛らわせるといった状況が1年ほど続き、
心と体のバランスを失い自滅してしまった感があります。

休職後、休んでしまったことへの罪悪感、これからの生活の不安感が更に加わり、
3ヵ月間は家に閉じこもり週1回の主治医への通院程度しか外出が出来ませんでした。

4ヵ月目位から何とか症状が落ち着き、主治医からの病院のリワーク施設へ通所の勧めがあり、
いくつかの病院のリワーク施設を訪問してみましたが、
病院の一部といった感じで明るい感じのするところが少なく、
通ってみようと自ら思える気持にはなりませんでした。

そんな中、主治医から紹介されたビジネスマン向けの施設であるリファイン就労支援センターに
体験で通所させて頂きました。
リファイン就労支援センターは通所者の方の人数も多く、見学の初日からスタッフの方はもちろん、通所者の複数の方から明るく声をかけて頂きました。
通所を決定した理由は通所者の方の雰囲気がとてもメンタル不全の方とは思えない明るさだったことと、
更に井田代表から、この機会だからこそ、「これからの人生を豊に変えて行きましょう」の言葉に、すがるような気持で通所することを決めました。

リファインの日々のプログラムは、全員で挨拶、ラジオ体操から始まり視覚トレーニング、
呼吸法と続き、体と心を落ち着けてから、日替わりのプログラムが実施されます。

内容は認知行動療法が中心で、日々メンバーが変わるグループワークを中心に行っていきます。
様々な背景を持つ通所者の方とのオープンなコミニュケーションを通じて、
今までの自分の考え方、行動、コミニュケーションの量、質を徐々にではありますが、
客観的に把握できていった感があります。

又、日々のプログラムと並行して、リファインの名物である「自分取扱説明書」の作成を
スタッフの方からのアドバイスを適宜いただき、
各自の病状の回復の度合いを見ながら進めていきます。
その作業の途中は、過去の自分にぶち当たり、落ち込むこともありましたが、
段々とそれも自分なんだとあるがままの自分を認められるようになります。
そんな自分だけど本当にやりたいことは何か、大事にしたいものは何か、
それを実現するには何をするのかを考え言語化した「自分取扱説明書」が完成し、
皆の前で発表、宣言した後には、入所の際に井田代表が言ってくださった「これからの人生を豊に変えて行きましょう」が
本当に自分次第で実現出来そうな気持になってきました。

今回11ヶ月間休職し7月から復職させて頂きますが、
リファインに通所した半年間が社会復帰への本当に良い意味でのイニシエーションになったと今は考えています。