卒業生の声(リワーク/転職)

R.Rさん(30代:男性)

30代半ば、最後のキャリアアップと思い、ネームバリューや待遇の良さに惹かれ、軽い気持ちで転職した。程なく社風・人間関係・仕事、何もかもミスマッチでメンタル不全を起こした。
3か月後には欠勤、半年で退職を余儀なくされ、職業人生に強い焦りと不安を覚えた。
ブランクを作りたくない一心から、メンタル不全のまま直ちに再転職した。
3日で会社に行けなくなり、在籍2週間足らずで、泣きながら退職した。もうやり直せないと思った。

 すでに四回の転職(5社経験)を重ね、再度やり直す気力体力は限界を迎えていた。
薬物療法だけではどうにもならない、一人では再就職できない、不安と絶望に満ちた人生を歩むしかないのか、そう思った。誰か助けて欲しい。
藁にもすがる想いでリワークを探し、偶然にも「リファイン就労支援センター」に出会った。

 利用当初、ホームページに掲載された数々の「社会復帰された方の声」に対し、疑念が拭い切れずにいた。自分なんかが回復するわけがない。そう思っていた。

利用登録したにも関わらず心身の調子が優れず、最初の3か月は数回しか通所できなかった。一人暮らしで完全に引きこもり、通院の外出と実家との連絡以外、誰とも全く話さない日々が続いた。

リファインへの通所を欠席する連絡すらできずにいると、毎日のようにスタッフから連絡を頂いた。決して見捨てることなく寄り添って下さった。
唯一の社会との接点がリファインだった。

「このままじゃいけない。スタッフを信じよう。毎日行くだけ行ってみよう。」そう決心した。

スタッフの真摯なサポートのおかげで、半年間無遅刻・無欠席・無早退を成し遂げた。気力・体力が徐々に回復し、何より自分に自信がついた。

自分の価値観と向き合い、自己理解・他者理解を深め、自己嫌悪に別れを告げた。
一体いつぶりだろうか、日々澄み切った心の安定を感じるまでに回復した。偽りのない平穏な心。

グループワークで学んだ「認知・行動・精神・身体」が円滑に相互作用するようになり、自ら好循環を描く力がついたと実感する。

リファイン通所の集大成として、1年のブランク・転職回数・年齢をものともせず、第一志望の会社に再就職を果たすことができた。

自らの決意で、納得して選んだ人生を再び歩き始めた。胸を張って社会参加し、主体的に働けることが何よりも嬉しい。

9ヶ月に及ぶリファイン生活に終止符を打った。親身に寄り添って頂いたスタッフの方々、互いを尊重し合える利用者の方々に出会うことができ、感謝の念は筆舌に尽くし難い。

これからはどんなことがあっても、リファインで学んだことを最大限に活用しながら、前を向いて生きて行く。寛解も遠くない。「社会復帰された方の声」が疑念から確信に変わった。

元気に働き、人生を謳歌していくことが、最高の恩返しだと思っている。