卒業生の声(リワーク/転職)
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S.Tさん(40代:男性)
「葛藤」と「やる気スイッチ」
私は16ヶ月間、リファインにお世話になりました。この期間を通して分かったことは私がメンタルダウンに陥った原因は、自分の仕事のやり方が悪かったことによるものでした。
リファインに通い始め間もない頃は、様々な悩みを抱えながらも、体調は安定しつつあるように思っていました。
リファインで、さあ、これから復職準備のトレーニングを本格的にしようという時になって、プライベートなことなど様々な場面に直面してしまいました。
リファインに通所しようとしましたが、通うことができない。
通って社会復帰の準備をするんだという想いと行きたくないという葛藤のくり返しに
8ヶ月間も掛かってしまいました。
しかし、いくつかのきっかけと、周囲の人の助けからやっとやる気スイッチが入りました。
「やる気スイッチ」が入ってからは、自分と真剣に向き合い深堀りをしながら自分取扱説明書を作成しました。
その後、会社へ出社しながらの適応観察という期間を3ヶ月経て卒業し、本格的な復職に至りました。
≪さて、リファインに通うこときっかけを振り返ってみます。≫
リファインに通う前から、私にとって苦手な仕事はどのような種類のものかを、ビジネスパーソンの診察経験豊富で、産業医経験豊富なドクターとのカウンセリングを通して認識していました。
私の仕事上での悪い癖は、うまく仕事を進められないと行き詰まり、会社に行けなくなる。
しばらくして体調が回復したら、復職し、また、仕事に行き詰ったら、休んでしまう。
その繰り返しを何度もしていました。
そんな時、これまでと同じように職場復帰を考えましたが、またしても会社に行けない日々になるのではないかという不安が大きく、「自分が変わりたい」、「二度とこんなことを繰り返したくない」という考えを持って、リファインに通うことにしました。
≪葛藤に苦しんだ前半≫
病気や仕事の進め方など様々な悩みを抱え、さらに悪い行動も引き起こすことを繰り返してしまう。
そんな葛藤している時、多岐にわたる経験を積んでいるスタッフの方々が親身になって、私と向き合ってくださいました。
どうしてこんな行動をしたのか、行動になったのか、それはなぜか、それはどうしてなのか、これだとダメなのかと。
私のことを一緒にとことん追求してくれ、そこまで寄り添ってくれながらも、真剣に深く細かく聞いてくるのだろうかと考えたこともありました。
今になって思うと、大人になって叱ってくれる人がいるのはとても幸せなことです。
≪やる気スイッチが入って≫
これまでの私は苦手な仕事に向き合う時、なぜ仕事で行き詰まるのか、どうして逃げてしまうのか、正直分からなくなっていました。
自分取扱説明書の作成を進めるにつれて、そのことを私の気質とこれまでの仕事のやり方の悪さで説明できました。
ここまで来ると、どのようにすれば仕事で行き詰まらなくなるのか、どのようにすれば、逃げなくてすむのかが、みるみる明らかになってきました。自分のことを知って、分かった瞬間であり、大変だと思っていた自分取扱説明書を作るのが楽しいと感じてきました。客観的に自分というものを視点を変えながら見つめることを繰り返し、4ヶ月間、そのことだけに集中し日々コツコツと取り組んだことは、今後、どんな壁にぶち当たっても乗り越えていけるのかと感じています。
≪リファインでの日々≫
1年間、毎日毎日、繰り返してきた、感情日記とリフレーミング(ある出来事により心の中にある見過ごしがちな不快な感情を捉え、それはどのようなものかを明らかにし、それに対する様々な別の考えを見つけ出すことで心を快な状態に持っていくこと)、メンタルビジョントレーニング(眼球体操により脳を活性化すること)を繰り返したことにより、自分の根底にあった考え方を大きく変え、今ではプラスに作用するように自分の身にしみついています。そして、脳が活性化することで物事の判断が速くなったり、動体視力が付いたように感じています。
≪最後に≫
自分の課題と対応策を知って分かった上で、就業トレーニングと会社での適応観察により、できることを確認し、対応策を修正してきました。
安定して通えること、取扱説明書を作ることで自分の課題と対応策を明らかにし、リファインのゴールを迎えることができました。
そして、待ち望んでいた復職を迎えました。心も身体もシャープに生まれ変わった自分と共に今、スタート地点に立っています。これからの人生を一歩一歩、スモールステップで着実にスタートします。回り道をしましたが、リファインに通ったことが大きな節目になったことは確実です。もうメンタルダウンすることはなく、そして何よりも笑顔でいたいものです。