卒業生の声(リワーク/転職)

T.Kさん(40代:男性)

私は、うつ病を発症してから1年経って休職を決意、リファインを利用して「再発なき復職」を目指した会社員です。

私の体験談により、リファインについて少しでもご理解いただけたら幸いです。

 

リファインの事は主治医からの勧めで知り、体験を通してそこに通う利用者の方々の活発で真剣、且つ明るい様子を生で見て、通うことをすんなり決めました。

孤独に休職の日々を過ごすより、この「同志」達と切磋琢磨しながらの方が自分には良いと判断したわけです。

また、毎朝規則正しく「通う」「外出する」事で生活のリズムと、社会からの疎外感を抱かない様にする事も重視しました。

 

リファインの通所時間は10:00~16:00なので無理なく通うことができ、その前後を自習に充てたり、平日中々行けない様な所に足を伸ばして新たな発見をするなど、自分の認知・視野の拡大、刺激を受けるのに程良いものでした。

また、リファインの利用者達とは多くを語り合い、お互いのメンタル不全の事を共有したり、就職・復職に関する情報交換もできたので、孤独に打ちひしがれる事は全くありませんでした。

リファイン放課後も意気投合した利用者達と楽しい時を過ごせたのも、本来の自分の明るさ・積極性を取り戻せた良い時間でした。

 

リファインは、メンタル不全者が本来の自分を取り戻す、また新たな自分を発掘できる様、一つ一つが計算されたプログラムを提供してくれます。そのプログラムに取り組んでいる様子は、さながら会社の研修のような様相です。認知行動療法に基づいたプログラムの基本方針は、そこで学んだ「知識」を繰り返し「トレーニング」し、最終的には社会に戻ってもそれを使いこなせる様「身に付ける」ことを目指します。

 

その内容は、とにかくグループディスカッションが主体なので、自然とコミュニケーションが盛り上がり部屋の中は常に活気に溢れています。

 

リファインのプログラムは、メンタル不全で狭くなった視野や考え方・捉え方を広げたり、利用者同士お互いの良さを指摘し合うことで新たな自己発見・自信に繋げるといったメンタル面と、ストレッチ・ツボ・ヨガによるフィジカル面の両輪を中心に、他に、近場のスポットを散策する課外活動や、自分取扱説明書のプレゼン、実際の企業で数日間実業務トレーニングをさせてもらう名物プログラムなど、とても多彩で復職後のリアルを見据えた内容となっています。

 

特に苦労した「自分取扱説明書」では、スタッフのサポートを頂きながら深く自己内省し、自分がメンタル不全に至った過程を独自に分析できました。おかげで、復職後のストレスに対し自分はどうあるべきかの具体策を明文化することができました。

 

リファインのプログラムを着実に取り組むことで、自信を持って復職できうる武器を手にすることができるのです。

 

休職中は時に就職・復職への不安・焦りが生じます。そこで1段飛び・2段飛びし、無理して早く実社会に戻ろうとする事はお勧めできません。半月・1ヶ月焦って戻って、また再発しては元も子もありません。

リファインで常に意識させられたのは「再発なき復職」です。

リファインのプログラムと、スタッフの方々のご指導・アドバイスを信じて、日々コツコツと着実に取り組み、万全を期して就職・復職を果たす事を身を持ってお勧めします。

斯く言う私も、「再発だけは絶対避けたい!」と復職を焦る気持ちを何度も抑え、着実にステップを踏み、万全な形で復職を果たしました。

 

 

最後に、改めてリファインについて思うこと。

それは、ここに通う利用者達自らがリファインの風土を築いて行っているということです。

スタッフの方々のご尽力もさることながら、日々のプログラムに主体的に取り組む利用者の様子、先輩利用者が通所間もない後輩利用者を丁寧に引っ張っていく様子、利用者同士の交流など、自然と利用者が主役となって行く所もリファインの良さではないでしょうか。