卒業生の声(リワーク/転職)

Y.Gさん(20代:男性)

私は子供の頃から自己肯定感が非常に低く、人とのコミュニケーションも苦手で、重要な対人接触のある職業的活動で非常に苦痛を感じるため、大人になってから就職活動をまともにすることが出来ず自宅に引きこもった生活が続き、長年苦しんでいました。

とある心療内科でメンタルヘルス不全の病気と診断され、リファインに毎日通ってトレーニングすることを勧められたので、藁にもすがる思いでリファインに体験入学をしました。

体験初日で受けたワークの事をいまだに覚えています。
私の隣に同い年の方が座っていて私にリファインでの心構えや過ごし方とかカリキュラムのやり方などを親切に教えてくださり、とても安心したしこういう方々と一緒に通えるなら自分も通えそうだなと感じたので通所することを決めました。

最初は数人程度のグループワークでもひどく緊張したし、グループワークを一つ一つこなしていくだけでもとても疲れたし大変でしたので、リファインに通うことに必死でした。

3ヶ月目くらいでようやく通うことに慣れてきた頃、リファインのスタッフから「自分取扱説明書」というものを書いてくださいと言われ、それから4ヶ月くらいワークに更に真剣に取り組み、利用者の方々との交流を通して気づいた、自分の強み、弱み、性格、気質、自分の病気に対する具体的な対処法を文章化して日々少しずつまとめていき、「自分取扱説明書」を完成させました。

「自分取扱説明書」を完成させると今度は「就業トレーニング」という取り組みで、実際に企業で働き、「自分取扱説明書」に書いてある事の通りに強みを発揮できるか、初対面の職場の人達と上手くコミュニケーションがとれるか、毎日朝から夕方まで働ける体力があるかどうかなどを試すために1ヶ月間訓練しました。会社のオフィスで働いたことのない私にとってはとても良い訓練となりました。また自分でもちゃんと会社で働けるんだなという実感を持ち、自己肯定感の上昇につながりました。

「就業トレーニング」を終えると今度はキャリアの棚卸しに入りました。自分はどんな職業が向いているだろうか、どんな会社、職場なら自分は長く働けるだろうか、ということをスタッフの方と相談して方向性を定めていきました。方向性が定まったらいよいよ就職活動に入るのですが、どういう履歴書・職務経歴書を書けば良いのか、どういう志望理由、自己PRなら自分らしく表現できるか、ということまできっちりと一緒に作成をスタッフにお手伝いして頂き作成しました。面接の対策も本人が望めば何度でもやっていただけます。

就職活動は思いの外精神的に落ち込むこともなく順調に進めることが出来ました。スタッフの方と一緒にしっかり準備をしたというのもありますが、就活中も利用者の方々と雑談をしたり、情報交換をしたり、スタッフに絶えず相談したりと、孤独感をあまり感じることなく取り組めたのが大きかったと思います。

 1年3ヶ月と長い期間リファインに通っていましたが、その間様々な心理療法に基づいたワークを利用者の皆様と受けながら、人として、社会人として成長することが出来ました。

どこでもいいからただ就職さえすればいい、というのではなく、これから先何十年も精神的にも肉体的にも健康で働いてほしいというスタッフの方々の気持ちが伝わってきたから通えたのだと思います。

私を日々サポートして頂いたスタッフの皆様、私とワークをして頂いた利用者の皆様にはとても感謝しております。今まで有難うございました。