卒業生の声(リワーク/転職)
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K.M.さん(30代:男性)復職・リワーク⇒転職 メーカーDX推進部
リファインに体験で来たのは休職から2ヶ月経った2023年の12月でした。
休職期間は最大で6ヶ月で「早くリワークに向けてどこかに通わなければ」と焦っていた時期です。 石橋をたたいて渡る性格で、完璧主義でもある自分は、6か所ほど施設を探していました。
見学・体験の段階でサポートの手厚さ、そしてすでに通っておられた利用者の雰囲気から、リファインにしようと決めました。
初期の面談で印象的だったのは、「卒業生のように自分が社会復帰するにあたって、どう変化しているかイメージができません」という私の言葉に対する答えでした。
当時の私は、そこにも答えがあって、それに向かっていくものだと思っていたのですが、
「僕もどう変わっていくかはわからないよ。少しずつ変わっていって、どうなっているかは想像できないよ。」 といった内容の返答でした。
納得しつつも、答えが見えないことが不安でもありました。
当時の自分は再就職するときに欠点のない“完全体”になると思っていたところがありました。そうではなくて「自分の扱い方をうまくなろう」と思うようになっていきました。
当初は半日グループワークをやって、帰るころには頭痛が出て、家に帰るとすぐ寝てしまうような体調でした。
そうして体調を整えるなかで復職期限が近づき、職場からは復職にあたって「特に配慮はしない」という回答だったため、退職にいたりました。
他の方の話を聞くと、「自分はこれくらいで休んでしまった」といったように忍耐力のなさを感じたり、 「これぐらいでつらいと思っちゃいけない」と思っていた自分がいました。
グループワークのなかで「やりきった体験は?」というテーマがあり、そこで自分は「疲弊して、余力が残っていないのが“やりきった”」と思っていることに気づきました。
「少しでも休憩やリフレッシュのような余裕があるんじゃ本気じゃない」と、自分の中でそういう“思考の誹謗中傷”をしていたんだと思います。
しかし、「一度しかない人生で、疲弊して再び立ち上がるのに時間がかかるような生き方はよくない」、 「休みや余白をもって、持続可能な生き方をしたほうがいい」と思えるようになりました。
何事も「ちゃんとやろう」と思っていましたが、これからは「自分の声をちゃんと聞いて、自分自身にアサーティブになろう」と思うようになりました。
リファインに通っている中でも気分や体調の浮き沈みはありました。
今後を考えるなかで「自分がどうしたい、どうなりたいのか」が見えず、
その対話のなかで答えられないことが苦しさや圧迫感になってしまいました。
休職のときのように朝起きられなくなり、「休職してから1年近く経つのに、まだこんなことでダメになるとは」「成長できていないのでは」と落ち込みました。
そんなときに思い出すようにしていたのが、「3歩進んで2歩下がる」でした。
「うまくいったと思っても戻ることもある。けれど、結果的には1歩進んでいる」という意味で理解されていると思います。それに対して、私は「2歩下がるときこそが学びだ」と考えていました。
後ろに下がってしまうときは、きっと無理をしていたり、新しいチャレンジをしていたりするとき。
だから、不調になったときは「気づかないうちに頑張ってたのかな」「今のキャパを超えたのかな」と、 自分の状況を知るサインとして捉えるようにしていました。
そう思うと、立ち止まっているように見える時間にも、ちゃんと意味があると思えるようになりました。
自分の取扱説明書を作成した後は、その過程でわかった強みをもとに転職活動を行いました。
外部の転職エージェントの方と進めるにあたっても、小さな疑問や漠然とした不安に対しては、スタッフの方や他の利用者と話すなかで解消できました。「一人ではなくてよかった」と強く感じました。
転職活動の結果、複数社から内定をいただけました。「強み」としたものは、もともと強みになるとは思っていなかったものです。 自分にとって気づかないもの、当たり前だと感じていたものが、自然に発揮できていた部分でした。
そのため、過去の就職・転職時よりも「自分らしくやれば大丈夫」と思えるようになりました。そして、自分らしくあるための自分取扱説明書と継続的な定着支援があることは、心強く、安心にもつながっています。
通所当初の面談での「僕もどう変わっていくかはわからないよ。少しずつ変わっていって、どうなっているかは想像できないよ。」という言葉を振り返ると、確かに自分でも想像していなかった変化や気づきを得られました。リファインが掲げるように「メンタルヘルス不調になる前よりも豊かに自分らしく生きていくこと」につながる大切な時間になりました。













