卒業生の声(リワーク/転職)

H.Yさん(40代:男性)

私がリファイン就労支援センターを知ったきっかけは、主治医からの紹介でした。
メンタル不全で休職に入り3ヶ月がたった頃で休職に入った時より、動けるようになっていたというより家の外に出られるようになったという状態でした。
その状態の時に、私は主治医に復職できないかと投げかけた所、その答えは、「あなたの場合、再発する可能性が高いです。ここへ行かれてみては?」と紹介されたのが「リファイン就労支援センター」でした。
初めは、ここへ行かないと復職を認めて貰えない、そんなに時間がかからず2~3月で出られるだろうと主治医から復職の診断書をもらう為の条件という考えで訪問したのがきっかでした。
その当時の私は、自分が鬱病だと認め切れて無く、仕事から逃げ出した駄目な最低な人間だ。
これ以上、駄目な人間になりたくない。
人にも迷惑をかけている、早く復職をして家族を守る(?)いや、自分のプライドを守る事としか考えていませんでした。
入所して一番最初に衝撃を受けた事は、他の方の症状や状態を聞くと自分と同じである事がわかり、その時初めて自分が鬱病である事を認識しました。
そして、鬱病が再発リスクの高い病気である事を知りました。
私がリファイン就労支援センターに通う決意をし、本気に取組ようになった理由としては、次の3つです。
1. 再発防止プログラムに多くの実績を持っている事
2. 上記だけではなく、社会復帰後の為にヒューマン・ビジネススキルアップ
プログラムも多く取り入れている事。
3. 一番の大きな理由は、スタッフ全員が自分の為に支えてくれている実感を持った事

そして、様々なプログラムワークを通じて、「人との関わり合いの大切さ」や「自分とは何者か?」、「人生とは?」とこれまで生きてきて考えた事もないテーマに真剣に向かい合う事にしました。

一番苦悩したのは、メンタル不全になった要因を振り返る時でした。
何とも言えない感情(怒り・悲しみ・絶望・自己否定)がフラッシュバックしてきました。
このままこの振り返りを続けるべきか悩んだ時、リファインのスタッフにためらいもなく相談し、話を聞いて貰いました。

今までの私なら自分の弱さを人に見せる事を避けて、心の中に溜め込み時間をかけて解決をしていたか、時間に身を任せ風化するのを待っていたと思います。

しかし、話した事で今まで自分が拘っていた物が自分を苦しめていた事に気づきました。
又、悩んだり、迷ったりした時、私には強い味方がいて、時に厳しく、道が逸れたら方向修正をしてくれる人達が見守ってくれているという安心感を持ちました。

それからの私は、自己理解を深め、人生をどう送りたいかを考え続け、『私の取扱説明書』にまとめました。

『私の取扱説明書』は私の弱み、強み、これからの人生のロードマップ、これから起こりうるかもしれないリスクの対処法をトレーナーの先生に何度も何度も、現実的に実践できる物なのか、何でそう考えたのか等を繰り返しながら、作成した物です。

取扱説明書を実践する場として「就業トレーニング」(リファインの協力会社に出勤し、簡単な仕事を行う、社会復帰前のウオーミングアッププログラム)に行った時、取扱説明書に明記していなかった私の弱みが見つかりました。
その翌朝に、代表からあなたはどうしたいのか問われ、私は個別のトレーニングを要望しました。

その翌日から、センター長が毎日通常ワーク終了後、個別トレーニングを行い、時には厳しく、よくできた時は良かったと評価を貰い、その他のテクニックや体験談など身になる生きた話をして頂き、失いかけていた自信を取り戻す事ができました。

本当に忙しい日々を送られている中、個別メニューを私が復職の試し出社始まる前日まで付き合って頂きました。

私はメンタル不全になった事で、デメリットよりメリットを多く感じています。
リファイン就労センターに足を踏み入れていなければ、再発防止はもちろんの事、自分を嫌い続け、人を信用できず、感謝する気持ちを失っていたかもしれません。

代表が都度「一生のお付き合いですから」と言ってくれます。
この言葉が、私にとって心の支えになっています。
そして私は、「私の方こそ一生のお付き合いをお願い致します」と思っています。