卒業生の声(リワーク/転職)

H.Sさん(30代:男性)

私は転勤した職場の人間関係や、仕事のプレッシャーなどが原因で職場に行くことができなくなり、休職することになりました。
クリニックに通院し、自分としては十分元気になり復職できるだろうと感じていたときに主治医から勧められたのがリワークの施設に通うことでした。当初は通所する必要を感じていなかったのですが、リワークを行うかどうかによって再発の可能性が変わるという説明を聞いて、どこかの施設に通所することを考えました。

主治医はいくつかの施設を挙げてくれましたが、中でも一番強く勧められたのがリファイン就労支援センターでした。

リファインに電話で問い合わせてみたところ、まずは気軽に見学・体験をしてみたらどうかと勧められ、さっそくリファインに見学・体験に行きました。

リファインのワークに参加してまず感じたのが、利用者の皆さんがとても元気で、いきいきとワークに取り組んでいたことでした。自分と同じ、メンタル不全を起こした方とはとても信じられませんでした。また、利用者の方が私のことを大変温かく迎えてくださり、ワークの進め方が分からない時にはフォローしてくれたり、メンタル不全や復職に関して不安に思っていることの相談に乗ってくれるなど、同じメンタル不全を起こした仲間として親身になって話を聞いてくれました。

 それまで、自分は十分元気になっていると思っていましたが、利用者の方を見て、自分はまだまだ回復していないということ、また、リファインに通うことによって今までの自分以上に元気でいきいきと毎日を過ごすことができるようになるのではないか、ということを感じ、リファインに通所することを決めました。

 通所を開始して驚かされたのは、通所し始めたばかりの方も、長く通所している方も同じワークを受けているということでした。同じテーマが講師から投げかけられても、通所歴の違いなどによってそれぞれ感じることや考えることの深さや着眼点が違いますが、グループワークで意見を発表しあう中でお互いに気づいていなかった点に気づいたり、新たな発見をしたりすることができていました。

また、通所歴の長い方がグループワークの司会的な役割を自然に果たしたり、過去のワークで気づいたことを他の利用者の方にアドバイスしたりしていました。私は通所歴の長い方を見て、早くこの方たちのように成長したい、という気持ちを持てました。また、数ヶ月後、実際に自分が通所歴を重ねたときには、他の通所歴の浅い方とワークをする際に司会役を務めたり、色々なアドバイスをすることができるようになりました。

私は今まで、あまりリーダー的な役割をしたり、人にアドバイスをしたり、短時間で自分の意見をまとめて発表するような経験がなかったのですが、リファインのワークを通じてそのような経験を積むことができました。これは復職後に今まで以上の活躍ができるのではないかという自信の一つになりました。

リファインの特徴の一つとして、利用者の方の多くが企業で働いていてメンタル不全を起こした方だ、という点があります。グループワークをしていても、実際の職場ではどうなのかという意見が出ることが多く、他の企業や職種の方の考え方を聞くことができ、その中で普遍的な部分を探すことなどができ、社会人としても大いに勉強になったと感じています。

リファインのプログラムには様々なものがあり、毎日新たな気づきや発見がありました。ヨガや課外散策のような楽しいものや、企業で一定期間働く「就業トレーニング」など様々なものがありましたが、中でも大きく自分に影響を与えたものとして、「自分の取扱説明書」を作るというものがありました。
自分の過去を振り返り、自分の特徴や考え方の癖などを整理し、今後どういう風に生きていきたいかを考えるという、なかなか大変なプログラムでしたが、出来上がった「取扱説明書」は私が今後生きていく道しるべとして、迷ったときにはいつでも見られるように常にかばんの中に入れて持ち歩いています。

私はリファインに通所して、自分が変われた、と思っています。メンタル不全を起こして失ったものもありましたが、それ以上のものをリファインで手に入れたと思っています。リファインで身につけたことを生かしながら、これから先の人生を元気でいきいきと過ごして生きたい、と思っています。

この文章を読んでリファインに通所しようか迷っている方がいらっしゃったら、ぜひリファインに見学・体験に行ってみることをおすすめします。ワークに参加して利用者と話をしてみれば、元気でいきいきとした姿に驚かされ、自分もこうなりたいと感じられるのではないかと思います。