卒業生の声(リワーク/転職)

T.Sさん(40代:男性)

私は10年ほど前から苦手な上司にあたる度にメンタル不調に陥り、良くなったり悪く
なったりを繰り返した結果、昨年6月に休職をしました。

主治医に「パワハラに強くなるトレーニングを受けたい」と相談したところ、リファ
インを勧められ、休職直後に見学に行きました。

そこで通所している方がみなとても活発に議論を行っている姿を見て、思わず、

「この人たちは本当に鬱病患者なのですか?」
「私もこんな風になれるのですか?」
と質問したことを覚えています。

また、家で一人療養生活しているのも精神的にきつく、つながりを求めるための一心
で通所をすることにしました。

通所当初は身支度をするのが億劫で、休みたいと思ったこともたくさんありました
が、スタッフの方の励ましと、通所者の皆さんとワークをすることに意義を感じ、
「まずは通うこと」を目標にしていました。

通所して3か月ほど経ち、自分取扱説明書の作成を開始しました。

メンタル不調に二度とかからないためには、自分を知り、受け止め、今後の生き方を
定める必要があり、そのためにリファインでの最大の学びが「自分取扱説明書」
の作成です。

自分を振り返る作業というのは簡単ではありませんでしたが、体調が悪いときはマイ
ペースで進めるようにとスタッフの皆さんにアドバイスをいただきながら、何とか取
扱説明書を作成し、自分らしく今後生き生きと働くための羅針盤ができました。

取扱説明書を作成し終えた頃から体調も回復し、就労トレーニングも行いました。

限りなく復帰する職場に近い環境でトレーニングをさせていただき。現場感覚と就労
意欲を取り戻しました。

また、就労トレーニングを通してさらに私の課題が明らかになり、職場復帰をする上
で重要な方向性を出すことができました。

そんな私の回復には通所者の皆さんとの助け合いとスタッフの皆さんの支えが多く寄
与していました。

バックグラウンドや生い立ちが様々な通所者の皆さんと、同じ悩みを共有し、支え合
うことで私は気力を取り戻すことができました。

目から鱗が落ちる出会いもたくさんありました。

自分一人ではわからない自分の課題、可能性について気づかせてくれたのも通所者の
皆さんとのワークを通してでした。

目の前の課題に逡巡する私の背中を押してくれたのも皆さんでした。

また、スタッフの皆さんは私の体調が悪いとき、不安に駆られた時、生き方が分から
なくなったとき声をかけてくださいました。

皆さん豊富な経験と知識があり、適切なアドバイスにより、様々な気づきを頂きまし
た。
どんな時でも私を見守り、味方になって下さる安心感がありました。

皆さんの支えをいただいて、自信をもって社会復帰する事ができました。

休職期間をかけがえのない有意義な時間とすることができたのは、リファインで過ごせ
たからだと感じております。

これから働く中で、迷い悩む事も起こるかもしれませんが、自分が作った取扱説明書を読み返し、スタッフの皆さんに助言を頂きながら自分らしく働いていきたいと思っております。