卒業生の声(リワーク/転職)

Y.K.さん(50代:女性)

5年後ー

私のケアマネージャーから、リファインを勧められました。

ちょうどその頃、新たな人生を再生すべく、悩みに悩んで

夫と話し合い、それぞれ違う道を歩む選択をしました。

元の自分を取り戻したい。そう決意し、外に出る決心をしてリファインに通いだしました。

しかし、長く引きこもり生活をしていたせいか、極度に人に恐怖心を抱き、緊張と不安で人混みや人前に立って何かをするのができなくなっていたのです。

通所もままならず、ワークに参加しても何もできずにいました。

また、自分の課題と向き合う中で不安に押し潰されそうになった時に、スタッフの方に支えてもらいました。

リファインでワークをしていく中で、通所仲間から叱咤激励を頂き、皆が自分自身と真摯に向き合う姿を目の当たりにして、私も少しずつ変わり始めました。

いつしかあの頃の頑張っていた自分、今の自分、丸ごと受け入れる事で人生の再構築をするいいチャンスではないかと思えるようになっていたのです。

そう思えたのは、バックグラウンドや年齢層も違う、辛い経験をバネに必死に打ち破ろうと頑張る仲間たちがいたからです。

数々の認知行動療法プログラムを通して、互いを尊重し、認め、高め合うこと

で、やはり一人では乗り越えることはできないんだ、ということに改めて気づけました。

最終段階にさしかかると、「自分取扱説明書」に取り組み、これまでの自分を振り返る中で、自分の課題や、凝り固まった考え方や物事の捉え方が見えてきました。

それに対処する術を身につけ、社会復帰をしていく日を迎えます。

その後も定着支援で、職場に馴染めるよう支援していただけます。

 

5年前―

私は自営業を営む家の長女として小さい頃から店を手伝っていました。天真爛漫で友人も多く、バブル期の時代もあいまって華々しいOL時代を経て結婚しました。

子供を出産してからは長男が病弱だった事、義母の臨終までの介護をきっかけに、自ずと介護士の仕事を選んでいました。また、夫が自営業を始めて、自分の仕事と掛け持ちして必死に働き支えました。家庭では舅と同居していたため、極度のストレス、疲労を抱えながら長男の嫁、妻、母の役目「仮面」をかぶり、完璧にこなす努力をしていました。

そんな私が何より嬉しかったのは、うちに来るママ友や子供たちの友人、ご近所さんや親戚がいつもたくさん集い、賑わい、もてなすことでした。

ある日、夫が脳出血で倒れ重度の障害者となり生活が一変しました。

店を廃業し、子供たちを抱え無一文になりました。同時期に、子供の病気がわかり3ヶ月の入院、16時間にも及ぶ手術。一度に夫の介護、子供の病気、生活が逼迫する現実。

病院に向かう途中で過呼吸となり、涙が止めどなく溢れ、止まらなくなっていました。私の中で張りつめていたゴムがプツンと切れました。切れたゴムは伸びきってヨロヨロで使い物にならない。これまで頑張ってきたこと全てを否定されたような気分でした。

私の変化に心配した妹がメンタルクリニックに連れていき、メンタル不調が発覚。以前の明るくて、人が大好きだった性格が180度変わり、笑えなくなり、人を避け、家に引きこもるようになりました。

そして今―

リファインは、元の自分に戻り再出発をするのではなく、新たに生まれ変わった「私」として「仮面」をかぶらず、自然体で歩み出すきっかけをくれました。

ここは、仲間に出会い、もう一回やり直してみようと思える、そんな場所です。

 

見つめてみませんか?自分を。

仲間と共に。