卒業生の声(リワーク/転職)

A.A.さん(40代:男性)

私は40代手前頃から、周囲との意見の食い違いや、仕事を抱え込むこと、などをきっかけに体調を崩し、休職を繰り返すようになりました。産業医から「リファイン就労支援センターの利用を通じて、じっくり自分取扱説明書(再発防止策)を作成すること」と、リファインを勧められ、利用を開始しました。

はじめは自分に起きた現実に納得がいかず、スタッフの方に「すぐにでも復職したい」と訴えることが多くありました。しかし、だんだんと気持ちが落ち着いてくると、徐々にそれまで自分が見落としていたことに気づくようになりました。リファインには、そのためのプログラムがたくさん用意されていました。

まず、毎日「感情日記」を書くことです。休職前は、感情とは抑えるもの、感情を表に出すのは恥ずかしいこと、と感情を無視しがちでしたが、感情日記を書くことで、自分の感情を受容し、別の考え方やとらえ方で事実を客観的に見ることができるようになりました。

グループワークでは、他の利用者の皆様といろいろな考え方や価値観を共有できました。ここでもたくさんの気づきがありました。そして、それまで自分は「役に立たなければ、自分に存在価値はない」と思い込んでいたのですが、ワークの中で試行錯誤を繰り返すうちに、周囲や自分への信頼を取り戻し、この思い込みも解消することができました。

そして、自分取扱説明書の作成では、面談を通じて、徹底的に自己分析、自己理解を深めることができました。センター長との面談の中では、自己開示が互いの信頼関係の構築にどれほど重要であるか、はっきりと体験することができました。井田代表との面談では、自身の中の気質(変えられない特性)との向き合い方や、苦手な人物や場面への対処策をしっかり作成することができました。

こうして作成した自分取扱説明書(再発防止策)を、数多くのグループワークの中で実践する機会も頂きました。特に実践したのは、①動揺した時は、呼吸を観察し、意識を「今、ここ」に戻す、②刺激と反応の間のスペースを意識し、適応的な行動を選択し続ける、③自分の弱さ(苦手や弱点)を感じても、それを素直に認め、受容する、の3つです。

この自分取扱説明書(再発防止策)と共に、これからは、休職前よりずっと元気に、笑顔で、幸せに生きていきたいと思います。

これまで共に歩んでいただき、誠にありがとうございました。