卒業生の声(リワーク/転職)

K.Y.さん(40代:女性)専門サービス 事務

・リファインへの入所経緯

わたしは前職において一度メンタルダウンで休職し、短期間のリワーク通所を経て復職しましたが、一年と立たずに再発し、再度の休職をしました。

リワークで再発防止策を立てたにも関わらず再発してしまったこと、そして会社にも「再発で休職するひとは前例がない」と言われたことで、会社員として働く自信をすっかり失ってしまいました。

そんな中、主治医から「焦らず、じっくり自分自身と向き合ってくるとよい」と、リファインを紹介されました。時間をかけても無駄だと思いつつも、パンフレットの「(復職・転職後の)定着率90%超」という紹介文に一抹の期待をかけて、リファインへの入所を決めました。

・リファインのグループワーク、多様さを認め合えるメンバー

週2-3回のグループワークでは、自分のようにメンタルダウンしたメンバーたちと共感し合い、時には自分では思いつきもしなかった新しい考え方に驚かされながらも、世の中には多様な価値観があることと、人との違いを批判することもされることもなく、尊重し合うことで信頼関係を築いていけることを学びました。

みんな違って、みんな良い。この「自他尊重」の考え方に、自分を苦しめていた「会社が期待するパフォーマンスを上げられない自分は会社員失格だ」という思い込みが自然と消えていき、明るさや前向きさ、協調性、チャレンジ精神といった、本来の自分らしさを取り戻していったのでした。

・「自分取扱説明書」

グループワーク以外にも「自分取扱説明書(取説)」作成を通じて自分の「生きづらさ」の原因となっている自分の気質・特性を探り、具体的な対処方法を考えることができました。
前回のリワークで立てた再発防止策は「仕事や問題を一人で抱え込まない」「退勤後は仕事のことを考えない」など、「○○しないようにする」という漠然とした目標が主で、「そのために、いつ、どこで、何をする」という、具体的なアクションプランが欠けていました。

「取説」では、抱え込みを防止するために「普段から関係者への報連相を欠かさない(上司と定期的な1on1をする、仕事の進捗をメール共有する)」、

オンオフのメリハリをつけるために「生活ルーチン(食事、入浴、就寝etc…)の時間を決める」、「退勤後にリフレッシュできる趣味やルーチンを持ち、苛立ちや不安なく眠れるようにする」、「身体の疲れを翌日に持ち越さないよう、ストレッチで体をほぐしてから眠る」など、

社会復帰後の生活でも健康を維持するための具体的な計画を立て(Plan)、実践し(Do)、実施状況や達成度をチェックし(Check)、反省点を次に生かす(Action)、このPDCAを代表、センター長、スタッフの監督のもとに繰り返し、体調を整え、社会復帰への自信を取り戻すことができました。

また、「取説」最終章の「今後の人生で大切にしたこと」を通じて、また社会に出て、自分の持っているスキルを生かして働きたいという思いを強くすることができました。

・キャリア面談、就職羅針盤、就職活動、そして再就職

リファインでは入所当初から専任のキャリアカウンセラーとの定期的な面談がありました。これまでの経歴や仕事のエピソードから、得意なこと、苦手なこと、仕事をするうえで大切にしたいことなどを、丹念に整理してくださいました。「取説」完成後は、その内容を元に今後の働き方と転職軸などを決めた「就職羅針盤」を作成し、転職エージェントに抜け漏れなく自分の希望を伝え、希望に近い求人を紹介してもらうことができました。

40代、非専門職、転職回数が多い……等々、自分では「黒歴史」にしか思えなかった職務経歴を、キャリアカウンセラーの先生は丁寧に読んで紐解き、わたしの強みや弱み、活かしていける経験などを指摘してくださいました。ブラッシュアップを経て作成した職務経歴書は、これまでの転職活動より圧倒的に書類通過率が高く、面接では自信をもって自己PRをすることができました。

手厚いサポートを受けながら、一ヶ月半の就職活動を経て複数の企業から内定を頂戴し、そのうちの一社、第一志望の会社に入社することができました。

一人での転職活動ではこんなにスムーズに内定を得ることはできず、また、自分にとって何が大切かも理解できていなかったので、再就職できたとしても、また無理をしてメンタル不調に陥っていたかもしれません。

・親切なスタッフ、熱意あふれるセンター長、そして井田代表

入所当初は通勤電車やグループワークでの緊張で、半日でぐったり疲れてしまい、翌日も「体がだるい」「きっと一日持たない」と休みたくなることも多かったですが、スタッフの方々はそんなわたしのしんどさを受け止め、それでもできることからやっていこうと励ましてくださいました。

例えばこれが叱咤や激励だったら、きっと通所自体が苦痛になって、半年も持たず退所してしまっていたかもしれません。

そしてセンター長と代表にはさまざまな悩みをじっくりと聞きつつ、豊富な経験と知識をもとに、どのように対処していけば生きやすくなるのかを、客観的な視点から指摘し、トレーニング項目として洗い出してくださいました。

「こうしたほうが良い」を具体的な行動にまで落とし込んでアドバイスしてくださったおかげで、以前より自分で決めたことが格段に実行、達成しやすくなったと感じています。
リファインの皆様には感謝にたえません。わたしが自分の人生を「Re-Fine」するために支えてくださり、本当にありがとうございました。
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