卒業生の声(リワーク/転職)

T.Tさん(30代:男性)

私は、2015年1月中旬から正式利用を開始し、およそ9ヶ月間リファイン就労支援センターを利用しました。目的は、認知行動療法で再発しない術を身につけることと自分自信の性格に合った就職先を見つけることです。
9ヶ月間は長いようで短い時間でした。そのように感じることが出来ているのも、素晴らしいスタッフ、そして素晴らしい利用者と共に充実した時間を過ごしたからだと思います。
いくら感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。

私は、2006年6月頃にうつ病を発症し、休職と復職を繰り返しつつも2008年8月頃に寛解しました。しかし、2011年12月頃再燃しました。この時も休職と復職を繰り返しました。最終的に仕事が自分に合っていないと判断し、2013年9月に退職しました。

年が明けてアルバイトを始めながら就職活動をし、2014年6月に前職とは異なる職種に就きました。しかし、入社してみると面接の時に聞いていたよりも残業が格段に多く、また、職務内容の難しさから結局は病気を悪化させ、12月に退職しました。

そして身内から心理カウンセリングを勧められ受けた結果、育ってきた環境などからストレス耐性が弱いとわかりました。また、症状としては軽いのですが治っているようで治っていない状態で、病気が慢性化しており、何かのストレスがかかるとすぐにうつ症状に陥りやすくなっていると言われました。
対処方法としては、認知行動療法が最適だろうとアドバイスをいただき、主治医に相談したところリファインを紹介されました。

「自分取り扱い説明書」なる物を作成するという所に興味が湧き、すぐに電話をかけて予約を取り、体験に行きました。
いざ行ってみると、そこは本当に福祉事業所なのかな?と勘違いするくらい闊達な意見交換が行われる場でした。体験期間を終えて、家族と相談し、リファインに通所することが社会復帰への一番の近道と結論付け正式に利用することにしました。

ワークは、心理カウンセリング、客観的な物事の捉え方、自己表現の方法、コミュニケーションの取り方、毎日の感情日記など認知行動療法の主だったプログラムの他にも視覚機能トレーニング、ラジオ体操、ヨガ、散策などフィジカル面の取り組みもあり、心身ともに健康に戻すための内容でした。
個人的に、心と体は互いに影響しあっているという考えを持っているため、そういった面でも非常に相性が良かったと思います。

また、プロのキャリアカウンセラーと共にキャリアの棚卸しを行い、今後の方針をじっくりと話し合うこともでき、就職面でも安心して活動できました。

私がリファインでの目的を達成するためには、認知行動療法のスキルを身につけるのは当然ですが、そもそもなぜメンタルヘルス不全になってしまったのか根本原因を追究しなければなりませんでした。
そのためには、日々のワークを通じて自分を見つめなおす必要がありました。自分自身を客観的に見つめなおすことは容易ではなく、楽しいことも辛いことも思い出さなければなりませんでした。ですが、同じ悩みを抱える仲間と共に励ましあいながら過ごし、多くの気付きを得て自分取り扱い説明書を完成させることができました。そして社会へ復帰することがかないました。

体験のときに「新年の抱負」というプログラムがありました。その時、私はこう言いました。

 「自分自身を見つめなおし、年内中に再就職します」

この目標は達成できましたが、まだスタートラインに立ったというだけのことです。リファインで学んだことを実践し、再発しないように生きていくことこそがこれからの目標です。

スタッフの皆様、そして利用者の皆様、心より感謝いたします。
改めて御礼を申し上げます。
ありがとうございました。