卒業生の声(リワーク/転職)
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M.Kさん(40代:男性)
私のリファイン就労支援センター(以下リファイン)に対する心持ちの変遷を時系列に簡単に記すとするならば、
半信半疑➡︎気付き➡︎やる気➡︎感謝
と表現できます。
私は仕事がうまくいかなくなればなるほど、自分で自分に過度なプレッシャーをかけてしまうところがありました。今思えばとっくに心身に変調をきたしていた頃、自分の気合不足のみにその原因を求めて、病院にも行かず体調を悪化させ続けていました。思うように心と身体を動かすことのできない自分は甘えの権化であると自分を責め続けていました。
初めて病院へ行った時には主治医の先生から『なぜもっと早く来なかったのか』と言われる状態でした。
結局、休職することとなり、3ヶ月程図書館での勉強、運動等で自分なりに精一杯のリハビリ生活を送りました。
そろそろ社会復帰をと思い、主治医の先生にその旨伝えたところ『本当の準備はこれからです。ここに行ってみたらいかがですか?』と紹介されたのがリファインでした。
自分ではもう十分に健康体に戻ったという感覚だったため、初めはリファイン通所を断ろうと思いました。しかしビジネスパーソン向けの施設であること、金銭的な負担も少ないことを知り、ちょっとお試し!のつもりで門を叩いたのです。
今年1月のことでした。
通所当初は半信半疑で気乗りがしなかったものの、まだ1日フルに活動できるほどには体力が戻っていないことを自覚できました。
そんなある日、毎朝数分目を閉じて行うリラクゼーションの時間に、知らぬ間に左腕と右足首に力が入っている自分に気付きました。
『へ〜 俺にはそんなクセがあったんだ。緩めてリラックスしよ。ん⁈』
リファインのワークは認知行動療法をベースとしています。
これは、自分の人や物事に対する認知のクセ(パターン)を知ったうえで、その認知の視点を広げたり、変えたりすることで、自らとれる行動の選択肢を増やしていこうというものです。
私はその時、
『身体も心も同じ原理ではないか。自分自身がわかっていない自分を真剣に知ろうとすることで、もっと楽に生きていける方法が見つかるかもしれない』
と気付いたのです。
またメンタル不全は、内臓の一つである脳の疾患であり、必ずしも気合や根性だけで治せるものではないことを教えて頂きました。
それからはリファインでのプログラムに積極的に取り組みました。
振り返るとリファインのプログラムには無駄なものなど一つもありません。
体操、視覚トレーニング、ヨガ、散策等は、身体と脳を上手く繋ぎ合わせ、自分の「今」の状態を知るのにとても役立ちました。
また、資格をお持ちのプロの先生に随時カウンセリングして頂くことで、自分のその時々の課題を具体的な行動レベルで把握することができました。
そしてメインのグループワークにおいては、十人十色な意見を皆で出し合い、それぞれの意見の背景を深掘りすることで、新たな発見が山ほどありました。こんなに自分の意見をぶつけたこと、他人の話に興味津々で耳を傾けたこと、共に初めての体験でした。他人をより理解しようとすることで、逆に自分の特性や課題も浮き彫りになりました。
日々のワークを通して見聞きしたことを書き記したノートは、これから何度も読み返し、その度新たな気付きがあることでしょう。
今後は認知のクセに任せて迷走することなく、俯瞰で自分自身を操縦できる状況を増やすのが目標です。
厳しく辛いこと満載な毎日の中で、実はそこかしこに転がっている喜びや楽しみに気付くために。
ワークの度に決められたゴールに向かわせることなく、私達の話し合いが自分の内にも外にも気持ちを注げるようなものになるべく、辛抱強く導いて下さった先生方に感謝しています。
また日々のプログラムを消化していく過程で少しずつ変化していく私達を、つぶさに観察し温かく支えて下さったスタッフの皆様に感謝しています。
そして。
同じ痛みを持つ者同士、時に愚痴をこぼし合い、時に馬鹿話に呆れるほど花を咲かせ、いつでも持ちつ持たれつ助け合いながら、最後まで切磋琢磨できた利用者の皆様に感謝しています。
貴重なご縁に恵まれました。
ありがとうございます。