卒業生の声(リワーク/転職)

K.Tさん(40代:男性)

私がメンタル不全になった原因は、2つあります。1つ目は、職場での新しい上司と
関係が上手くいかなかった事。2つ目は、オーバーワークによるストレスです。
この2つの原因と自分の気質が加わり昨年の2月発症しました。

私は、自己顕示欲が人一倍強く、同僚や上司からの評価が落ちるのを恐れていま
した。そのため依頼される仕事を断ると評価が下がるという思い込みから、
仕事を断れず、本音とは裏腹に依頼を快諾する行動に出てしまいます。

その結果、残業も増え休日が徐々に減り、自宅で休んでも疲れが取れず限界かな
と感じた時には、会社に行く意欲が全く湧かなくなってしまいました。

さすがに、今までに無い身体の異変から、ここまで来ると再起不能が頭をよぎり
ました。当時、精神的な辛さが特に強かったことから一度も行ったこともない心
療内科の入り口に足を踏み入れました。

心療内科の先生は、とても包容力のある方で、これまでの会社であった仕事や人
間関係での悩み、これまでの人生の辛い体験まで真摯にすべて聞いて頂き励まし
て頂きました。

今まで、人に辛い思いを打ち明けるのが苦手で、それが出来ない自分の不甲斐な
さも感じておりました。

診療、カウンセリングによって徐々に先生に打ち解け信頼を寄せて行きました。
人に悩みを話す事で、自分の辛い気持ちが頭の中で整理されすっきりとし、診療
が進むにつれて気持ちが楽になりました。

そんな矢先、先生にリファイン就労支援センターを紹介されました。はじめは躊
躇したものの2度勧められたので。見学のつもりで見にいきました。

リファインの中に入ると、メンタル疾患を患っている様な方は見当たらず、
利用者さんはビジネスマンとして仕事をしているような方が殆どで、
当時の私としては、レベルの高いディスカッションが繰り広げられているなと感じました。

ワークを通して、自分もこの雰囲気なら変われるかもしれないという強い思いか
ら利用することにしました。

リファインの雰囲気を大まかにいうと、とても意見交換し易く和やかな雰囲気が
あるセンターです。

自分にとって、リファイン内でのカリキュラムの学びの中で大切だと感じた事
は、自分の気持ちや相手の気持ちは、勝手に想像することでなく、
お互いが発する言葉でないと本当のところが判らないという事です。

挫折や失敗もありましたが、特に相手の態度や表情そして行動のみで、
ネガティブな憶測の範囲で判断までし誤解をしてしまった事に何度
も気づかされました。
その誤解や思い込みは今後の課題となっております。

それに気づく事が出来たのも、井田代表をはじめとするスタッフの方々からのア
ドバイスや励ましが常にあったからこそ。

そこから大きく変わり、自分ならではの問題点を克服するために最大限に活用で
きる就労トレーニングの場により実際の企業の環境で自分を試す事が出来ました。

そこで自分の長年の課題を克服し自分の殻を破ることが出来ました。
その勇気の一歩が自信となり次への新たな課題への挑戦に繋がることをスタッフ
の方々、利用者さん同士で喜びを分かち合い支えられました。

また就職活動に関しては、不安材料となる、職歴の棚卸し、面接での志望動機、
応募動機、ブランクの期間等、自分では思いもよらない応え方や背景を先生に肉
付けして頂き心置きなく自信をもって内定まで楽しく就職活動に専念できまし
た。そのような経緯を辿り、自分の力では到底成し得ない第一志望の会社に就職
することができました。

これまで、井田代表を始め、里子先生、スタッフの方々、そして利用者の方々、
いろいろ大変お世話になり真に有難うございました。