卒業生の声(リワーク/転職)

F.Nさん(40代:男性)

メンタルヘルス不全が原因で会社を辞めて、主治医から「こんなところもありますよ」として渡されたリファインのパンフレット。

メンタルヘルス不全で調子が悪く、どう就職活動をしていいのかわからない中で、とりあえずここに行ってみようかと思い、体験入所してみました。

行ってみると、明るく賑やかな雰囲気の中でみな活発に議論しています。この方たち本当にメンタルの病気なの?というのが最初の印象でした。

私にはとてもついて行けないと思い、尻込みしました。しかし、何とかメンタルを良くして再就職の手助けがほしいと思っていた私は、とりあえず我慢してついて行こうと思ったのです。

最初はグループワークについて行くのが精一杯でしたが、慣れてくると、このワークは将来どの場面で役に立つのだろうと想像しながら取り組むようになりました。
そうすると、積極的かつ主体的にワークへ参加できるようになってきました。

入所して2カ月ほどで、自分の取扱説明書の作成に取り掛かりました。幼少期から振り返り、自分の性格の分析、メンタルの病気の原因、病気への対処方法、これからどう生きて行くかということについて、自分自身と真剣に向き合いました。スタッフの方との十数回の面談を経て、3カ月かけて取扱説明書を完成させました。

その後は2週間の就業トレーニングをしました。自分の望んでいた職種の会社でトレーニングができたため、この体験は自分にとって、進むべき道の自信につながりました。

それが終わると、いよいよ就職活動に入りましたが、40代後半という年齢のため、相当な苦戦を強いられると覚悟していました。しかし、自分自身のことを取扱説明書でしっかり整理していたため、面接では何故この職種に就きたいのか、何故この会社に入りたいのかということについて、一貫性をもって話すことができました。おかげで数社から内定をもらうことができ、見事第一志望の会社に1カ月半ほどで就職先が決まりました。

入所してから9カ月。入所当初は就職の焦りばかりありましたが、焦りを捨ててじっくり腰を据えてリファインで学んだことがいい結果に結びつきました。

病気から立ち直り、何とか社会復帰しようと志を同じくする仲間たちと、それを優しく厳しく見守ってくれるスタッフの方々に囲まれて、有意義な毎日を過ごすことができました。

特に役に立ったのは、認知行動療法を実践する「感情日記」。日々のネガティブな感情の認知を変えて、ポジティブな感情に変える訓練を毎日やることで、自然とそれが身につくようになります。メンタルの病気は薬だけではなかなか治りません。物事をネガティブに捉えてしまう認知の歪みを矯正していく必要があるのです。

リファインはまさに「大人の学校」。メンタルを上げるワークだけでなく、ビジネスとは何かを体系的に教えてくれるハイレベルな学校でした。そこには大人になっても学ぶ楽しさがありました。そのような機会を与えてくれたみなさまに心より感謝いたします。