卒業生の声(リワーク/転職)

S.K.さん(40代:男性)

私は会社のパワハラが原因で鬱状態と診断を受け、4か月の休職後、それまでの営業部門から資材調達部門
に異動し、復職しました。異動後、細かい事務作業でケアレスミスが頻発し、上司や同僚から日々叱責を受け
続け、主治医に相談をしたところ、軽度ではあるが、発達障害(ADHD)という診断を受けました。
その後、障害だということが分かったのはいいものの、このままでは自己嫌悪とともに鬱が再発してしまうと
感じ、会社を退職しました。しかし、退職したのは良いものの、どうして良いかと悩んでいたところに主治医
からリファインを紹介していただき、見学に行ってみました。
そして、グループワークを見学して驚いたのが、利用者の皆さんが、元気に自己開示し、議論を交わしている
姿でした。私の頭の中のイメージとは大きくかけ離れており「自分もこのような状態になれるのだろうか。
なれるのであれば通所したい。」と思い、通所するようになりました。
リファインのプログラムは利用者同士のグループワークが中心ですが、会社での会議等とは違い、少し外れ
た考えや意見でも否定されることはなく、皆さんちゃんと聞いてくれます。その上で、自分の考えや意見に
ついてコメントや感じたことを言っていただけるので、自分では思ってもいなかった気づきを得ることができ、
自分の気質や障害について自己理解を深めることができました。
通所後3か月程度経過した頃から取扱説明書の作成に入りました。そこでは自分自身の過去を振り返り、
どんな場面が苦手か、またメンタル不全が発生した時と同じような状況になったらどのような行動をとるか、
自分の良いところはどんなところか等、センター長と面談を重ねていくことで更なる気づきが得られ、より踏み
込んだ自己理解ができたと感じました。
取扱説明書が完成した後、本格的に就職活動に移るのですが、リファインではキャリアカウンセラーが
いるので、どういった企業が良いか、書類作成のサポート、面接対策まで非常にきめ細かいところまでサポート
を受けることができます。
また、書類選考がなかなか通過しないときや面接で失敗し落ち込んだ時でも、
スタッフや利用者の方々が励ましてくれるので「次頑張ろう」という気持ちにすぐ切り替えることができました。
また、面接についてもリファインのワークで何度も行っていることを聞かれることが多いので、何度か面接を
受けた時点で、「だいたいのことは答えらえる。」という自信を持って望むことができました。私はすでに一度
転職経験がありましたが、今回の就職活動は前回よりも楽な気持ちで就職活動を行うことができたおかげで、
複数社から内定をいただくことができました。
リファインに通所していなければ、ここまで自己理解を深めることはなかったと思います。
通所当初は早く取扱説明書を終了させ、就職したいという思いがありましたが、通所をするにつれて、焦ってすぐに就職して中途半端な状態で卒業するより、じっくり腰を据えて納得いくまで自己理解を深めよう、という考えに変わっていきました。
リファインの通所は私の人生の中で非常に価値のある有意義な通所だったと実感しております。
今後自分の人生を送るにあたりリファインで学んだことを活かし、自分の中で常に快な状態で過ごしていきたい
と思います。