卒業生の声(リワーク/転職)

H.M.さん(40代:男性)

(起)
双極性感情障害による抑うつで会社を休職中、大分回復した頃に主治医から就労支援事業所への通所を勧められ、いくつか紹介してもらいました。
とりあえず見学しようと思い、最初にリファインを訪問しました。そうしたらいきなりワークに参加させられて戸惑いましたが、「ここなら続けていけそう」と感じ、通うことを決心しました。

(承)
初めは安定した通所ができず、何か理由をつけて休むことが時々ありました。また、グループワークに慣れず、緊張してほとんど意見を出すことができませんでした。
しかし、ワーク毎に配られるシートを自分なりに記入したり、その内容を話すことを続けていくうちに、自分の内面を少しづつオープンにできるようになりました。そこにグループワークのメンバーから問いなどを受け、それを考えることにより今まで認識していなかった自分の別の内面を少しづつ知ることができました。
また、自分は他者とコミュニケーションを取るのが苦手で、上司とのコミュニケーション不調がメンタルダウンした大きな要因でした。それが、ワークに参加したり、ワーク外の時間に利用者同士で雑談することで大きく改善しました。
これは、リファインが自分と同様の苦しみを経験した人が集まる場であったからできたことで、ただ医者のところへ通院するだけではなしえなかったことだと思います。
やがて重要なプログラムの一つである自分取扱説明書(以下取説)の作成に着手することになりました。ここで壁にぶち当たりました。
自分にはどう考えてもネガティブにしか思えない過去の出来事がいくつかあり、これらをどうにかしない限り自分を否定する気持ちを消すことができないと思っていましたし、形だけで実を伴わない取説にしかならないと思っていたからです。
自分で考えてみても他者の意見を聞いてみても、納得できる答えを見つけられず、ずっと迷走し、もがき、半ば諦めていました。

(転)
解決に向かって大きく進んだのは、8月に受講したリファインビジネスカレッジと9月(?)に取り組んだあるワークのグループセッション、そして取説未完成時の1月(?)に代表と面談したのがきっかけです。
8月のビジネスカレッジでは、「無条件の『I’m OK!』」という自己肯定の真髄を教わりました。
9月のグループセッションでは、周りから「できている」という評価をもらっているのに対し、「できていない」理由ばかり考えては返すことをしていたところ、その内「自分は復職に向けて良い状態を目指しているはずなのに、何故わざわざ自分を貶める理由ばかり考えているんだろう」と思うようになり、ネガティブな捉え方を減らし、自己効力感を上げるヒントを得ました。
1月の代表面談では、『報酬系・懲罰系』という脳の機能について知るきっかけを与えていただき、自分の問題行動の理解につながりました。
もちろんこれらの気付きは、それまでにリファインで培った下地があったから掴めたものです。

(結)
復職期限が迫る中、何とか卒業の運びとなりました。
代表を始めとするリファインの方々には感謝して止みません。
また、共にワークをした利用者の仲間たちにも多くの宝物をもらい、感謝しています。
復職後も定着支援などでお世話になりますが、今後もこの繋がりを大切にしていきたいと思います。