卒業生の声(リワーク/転職)

I.M.さん(50代:男性)

わたしは入社以来32年。うち後半は20年にわたってメンタル不調を抱えながら仕事をしてきました。休職8回。

最初はうつ病・気分障害と診断されていましたが、双極性障害でした。

躁状態の時は寝る間も惜しんで働き、遊び、うつ状態になるとすべて悲観的になることの繰り返しでした。

3年前からは鬱状態が極度に悪化し、現実逃避のため朝から酒と睡眠薬を飲むようになり、アルコール依存症で3ヶ月入院。退院したものの、再びうつ状態が悪化し再入院。

退院後はメンタルクリニックと併設のデイケアに通っていましたが、何か意味が感じられず休職のまま2年が経過しました。

17年10月たまたま見つけたリファイン就労センターへ足を運び説明を受けたときに「まさに自分に足りないものはこれだ」と確信しました。

それは他のデイケアや就労支援センターと異なり、「病気を治す」のではなく「再発しない」ことを目標としたキャリア開発、キャリア形成のプログラムでした。リファインではより実践的なプログラムで脳を鍛え、自分を分析し、毎日グループディスカッションが行われます。

そして復職・転職してから「自分は何ができて、どう生きて行きたいのか?」を徹底的に磨きこみます。なので毎日通所するのは体力的にも精神的にも結構ハードでした(仕事より集中力が必要な場面もありましたが、それが逆に自信につながりました)

そして自己理解と再発防止、さらには自分の未来を描く「わたしの取扱説明書(通称トリセツ)という卒論みたいなものを作って卒業となります。トリセツは復職してからも常に手元に置いて事あるごと(心が揺れた時、落ち込んだ時)読み返しています。そこには苦しくなった時の対処法も具体的に描かれています。

そして何よりも驚いたのが、センターを卒業して復職からも手厚いフォローアップがある事です。

復職後上司や周囲のメンバーとのコミュニケーションがうまく取れず、調子を崩しかけた時、なんとスタッフが心配して会社まで駆けつけてくれたのです。

その時スタッフの方から「リファインは卒業しても一生おつきあいします」という言葉をいただき、とてつもない安心感を得ました。

復職して2ヶ月がたちますが、今も週一回「定着支援」というサービス外(自己負担なし)のサポートがあって毎週仕事の後にスタッフの方と1週間の振り返りや困ったことの相談をしています。

メンタル不調にならないのが一番です。でもわたしはメンタルダウンして、リファインに出会えた事、そして通所している様々な会社の「同じ根っこ(メンタル)」を持った仲間にであえたことが本当に財産となりました。50代での復職ですが、リファインに通って「再発しない自分」を作れました。人生が変わったのです。

中々社会人になって自分の一生を振り返ったりビジネスに必要な基本的スキルを学ぶ場はあまりません。

リファインのスタッフのかたには心より感謝しています。