卒業生の声(リワーク/転職)
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N.M.さん(20代:女性)
リファインに来てからのわたしにとって最大の変化は、
「自分なんかいなければ良いのに」と思わなくなったことです。
記憶にある中で最初に「自分なんかいなければ良いのに」と思ったのは小学生の頃でした。
きっかけも経緯も覚えていませんが、それ以来ずっとこの思いは消えることはなく、
何かネガティブな出来事がある度に「ああ、やっぱり自分なんか…」と考えてしまう自分がいました。
成果を出せば周りが認めてくれるかもしれない、とがむしゃらに頑張ってきましたが、
褒めてもらったり表彰されたりしても「こんなんじゃわたしの存在意義にはならない。足りない。足りない。」と自分を追い込む癖は消えず、
2012年に過労でメンタルダウンを起こしました。
その後は転げ落ちるように復帰と再発を繰り返し、
結局6年間で4回もメンタルダウンをすることになりました。
2018年、遂に会社の休職期間を使い切り退職を余儀なくされたわたしは、
これから先も復帰と再発を繰り返しながら生きていく以外に道はないんだろうな、と半ば諦めの境地にいました。
そんなわたしを見て主治医が紹介してくれたのが、リファイン就労支援センターでした。
リファインには同じことに苦しむ仲間と、サポートしてくれるスタッフがいました。
時には泣いたり笑ったりしながら、ただひたすら自分の課題と向き合ってきました。
自分の得意なこと、苦手なこと、自分がメンタルダウンしてしまうメカニズム、
過去のこと、未来のこと、自分が本当に大切にしたい価値観。
いろんな角度から、来る日も来る日も、「これができれば本当に再発しないの?」を納得いくまで自分に問い続けました。
日々のディスカッションで仲間と意見を交わしあい、スタッフの方々と何十回も面談を重ね、ようやく完成した自分取扱説明書。
それでも「ここの部分の自己理解は不十分だ。ここが穴になって再発してしまう可能性がある」と少しでも思えば、何度でもやり直しました。
取扱説明書が終わり、1年間の離職期間を経てわたしは就職活動に移行しました。
コミュニケーションに苦手意識を持つわたしは、転職なんて相当苦労するだろうと思っていましたが、
毎日リファインでディスカッションをやってきたことで、知らず知らずのうちに伝える能力が身についていたようで、
過去に在籍したどの会社よりも、自分にとって良い条件の転職先を決めることができました。
ふと気付けば、ずっと自分の頭にリフレインし無意識で呟いていた「自分なんかいなければ良いのに」という考えから解放されていました。
自分のあるがままを、良いとか悪いとか判断せず、そのまま受け容れることができるようになっていました。
鬱はつらかったです。
でも、鬱にならなければ、こんなに自分と向き合わかなかったし、
自分が人生を賭けて大切にしたいものにも、きっと気付かなかったと思います。
だからこそわたしは、鬱になる前より今の自分のほうが、良い人生を歩んでいける自信があります。