卒業生の声(リワーク/転職)

I.T.さん(40代:男性)

私は職場を休職し1年8か月間リファインに通所しました。休職前は2回メンタルダウンが原因で休みが多くなり休職には至らないものの騙し騙し就労していましたが根本的解決しないまま3回目の再発で休職となりました。

正直休職が決まった時はこのままではヤバい、この先どうしようと不安感で一杯でした。

初回の体験通所は他のフロアの利用者との合同グループワークでした。誰も知っている人がいないという不安感の中、親切に接してくれた利用者、メンタルダウンとしているとは思えない活気のある利用者、自分以外の利用者が輝いているように見え自分を変えられるならばと思い通所を決心しました。

通所から数か月は、身体の不調で休みがちでしたが、そこには病気なのだから許されるだろう、相手は理解してくれるだろうという自分勝手な間違った思い込みと甘えがありました。

休職してヤバいと思っていたのに、その時々の事実に対して感情が優先されてしまう自分の悪い癖が出てしまう事を繰り返しました。また、周囲の目が気になり自分を良く見せたいという欲求から、自分を偽っている事もありましたが、スタッフからは違和感があり空気が読めていないと言われるまでは気づきもしなかった事、オンライングループワークで自分の表情と周囲の表情を比較して自分だけが浮いている事を気づかせてくれました。

スタッフの皆さまには根気よくサポートして頂きました。

吉田センター長には、途中挫折し取説が途中でも卒業すると言ったこともありましたが、最後までやり切ろうと励まされ、何度(30回程度)も取説の壁打ちをしてくれ、長い目で見て再発しないためには一番の近道。という言葉の意味がようやく分かりました。

井田代表には、取説面談初回に自己分析が良く出来ており3本の指に入ると言われた時は、自分がやってきたことは間違っていない自信を持って良いと思いましたが、プラモデルでいう所の図体はでかいが足が細いと言われ、痛いところを付いてきたなと思いました。

しかし、より具体的な行動レベルの対処をアドバイス頂けた事、自分を見透かされている事に驚きと自分を分かってくれているという安心感が沸き、回数を重ねるごとに、面談が楽しみになっていきました。

井田代表との面談での印象深い言葉は3つ、

1.自分の人生はラッキー。過去肯定(人に語れる感動ストーリー)

悪い一面だけを取り上げるのではなく、前後関係や長期間の目で見る、事実の捉え方次第で感動ストーリーになり過去肯定できる。また人に語れるような感動ストーリーを持っている事は自分の成功体験でもあり武器にしたいと思います。

特に、出生~小学校までの価値観である「エリートになりたい」は、自分の学力レベルでは本来であれば入社できそうもない会社に戦わずして入れた。と言われて、職場にいる時は考えもしませんでしたが、振り返ると自分の人生はラッキーだなと今は思えます。

2.自動思考を変える事は難しいが行動特性は変えられる。

習慣化した自分の誤った行動を変える事で、違った結果が生まれる事は、グループワークへの取り組み方や就業トレーニングでの実践を繰り返す事で、立証でき精度が上がってきた実感があります。

3.選択肢と視点をたくさん持つ。

自分勝手な間違った思い込み、悲観、固執はやめてフラットになり良い事にこだわりを持つ。頭の中で考えず紙に書き視点を変えたり、周囲からも意見を聴いて選択肢を増やす時間を作る、こだわりを少なくして客観性を保つ、その中で現実的に達成可能だと思うことを選択する。これは主観的な自分の癖を直すにはとても効果があり今後も継続します。

自信が無ければ一晩置いたり周囲の意見を聴く。最後は直感=本能を信じる。3つの目(虫の目=ミクロ、鳥の目=マクロ、魚の目=時代の流れ)を意識してたくさんの視野を持つ。

他にもたくさんありますが、自分だけの物として大事に扱い、アップデートし続けて人格的成長を目指します。リファイン通所中に身内の不幸があり、一番最初に連絡したのはリファインでした。自分にとって信頼できる、大切にしたい環境だったからだと思います。

自分にとってリファインは居心地の良い環境であり寂しい気持ちがある一方、ようやく職場復帰できてうれしく楽しみという両方の気持ちが今はあります。自分にとって居心地の良い仲間と環境が自分を良い状態にして素直になれるという事だと思います。今の良い状態を維持した状態で職場復帰し、自分から相手に近づき良好な人間関係と居心地の良い環境を作り、良いパフォーマンスを発揮したいと思います。

自分を見つめ直す時間と環境を提供して頂き、新たな武器を身に付ける事が出来ました。親身になってサポートして頂いたスタッフの皆さま、トレーナーの皆さま、主治医には大変感謝しています。ありがとうございました。地に足のついた後悔しないラストサムライ魂な生き方を歩んでいきたいと思います。