卒業生の声(リワーク/転職)

M.Y.さん(30代:男性)

私は仕事と育児が大変な中、相談せず一人で抱え込み、アクセルを踏み続けた結果、キャパオーバーして休職に至りました。


その根本的な原因のひとつに、「お手本思考」というものがあります。
お手数思考とは、その場において理想的な状態でいること、期待に応え選ばれている状態でいることと理解しています。

これは決して悪いことではなく、学生時代や社会人になってからも、お手本思考のおかげで、成果に繋がったり、経験することができたり、多くの人と出逢うことができました。

しかし、何時でも何でもお手本でいようとすると自分が苦しくなります。
べき思考が強くなり、次第に、周りから期待されている自分(虚像)と本当の自分との間にギャップを感じ、それを隠さなけらばならないという心理状態になります。
すると、自分がいつも周囲の人から見定められているように感じ、相談したり、弱音を吐いたり、頼ったりすることができなくなり、その結果、キャパオーバーになってしまいます。

このサイクルから自分を守るために、今後は、お手本思考をゼロにするのではなく上手くバランスをとりながら自分をコントロールしていきます。お手本思考を緩め、弱さを含めて本当の自分も自己開示しながら、より自然体でいることもその一つです。

ここまで、自己理解したうえで自己受容することができたのは、リファインのおかげです。
リファインでは、これまでの人生を振り返り、自分のことを理解して、良いことも悪いことも自己受容したうえで、これからの人生で大切にしたいことを描き、そのために必要な再発防止策を作り、それを自分取扱説明書という形でまとめていくプログラムがあります。

これは、決して自分一人で作成するのではなく、代表やセンター長と繰り返し面談したり、グループワークを通して他の利用者の方からフィードバックをいただく等、様々なサポートを受けながら完成させていきます。

時間をかけて作成した自分取扱説明書は、これからの人生において自分の軸となるもので、今後、自分らしく自分のペースで歩いていくために必要となる伴走者のような存在です。

また、リファインでは、自分と同じように休職を経験しながら、社会復帰に向けて自分自身と向き合っている仲間と出逢うことができます。
弱さを含めて自己開示しても受け入れてくれる安心感があり、励ましあったり、気づきを与えてくれたりする同志のような存在です。

この文章を読んでいる方の中には、休職直後の頃の自分と同じように、こんなはずではなかったと現状を受け入れることができず、気力も体力もない中で将来に希望を持つことができないという方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方には、決して一人ではないということをお伝えしたいですし、もしかしたらリファインに来ることで、仲間を見つけ前に進めるきっかけになるかもしれませんということをお伝えしたいです。

最後になりましたが、リファインでの出逢いに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
今後は、自分らしく自分のペースで歩いていきます。