卒業生の声(リワーク/転職)

H.O.さん(40代:男性)

「もしかしたら、自分も変われるかもしれない。」リファイン就労支援センターのHPにアクセスし、たくさんの「卒業生の声」を読んで感じたことである。そして無事にリファインを卒業し、穏やかな気持ちで復職します。

リファインで自分が変わった訳ではない。自分自身をしっかり見つめ直して、自分を客観的に理解できるようになった。そして自分がメンタル不調に陥りやすいパターンに遭遇しても対処できるスキルが身につき、メンタルダウンを再発させない自信がついたのだと思います。

20代後半に初めてメンタル不調を起こしてから、好不調を繰り返し、2度目の休職に至りました。体調が良くなり、復職を希望したところ、産業医からリワークに行くようにとリファインを紹介されました。戸惑いながらも紹介されたHPを読み、ここならばという気持ちが出てきて、他のリワーク施設を見学することもなく、入所を決めました。

自分自身を見失った自分は、他者と話す自信がないまま最初は恐る恐るグループワークに参加しました。しかし、皆が気さくに声がけくれたお陰で徐々に発言できる様になり、自分自身を取り戻せる様になってきました。今まで主治医やカウンセラーと話すことはあっても、同じ境遇にいる人と話したことがなく、メンタルダウンを感じさせない周りの皆に自分も勇気づけられていきました。

グループワークや自分取扱説明書(トリセツ)作成を通じて、自分は、「思いこみ」や「こだわり」が強く、特に「ゼロイチ思考」「べき思考」「悪いことの拡大解釈」といった認知のクセがあることに気づきました。これらの思考はうまく行っている時は責任感を持って仕事に取り組めたので良いのですが、心身の余裕がなくなると、不安や自責の念に支配され、崩れてしまうメカニズムに気づく事ができました。

しかし自己理解し再発防止策は考えても実践できないと意味がありません。井田代表、センター長、トレーナー、カウンセラー、スタッフそして利用者の皆からたくさんの気づきを得て、トリセツの作成・実践することを繰り返しました。またトリセツ完成後は、提携企業へ就業トレーニングに行き、自己理解の解像度を上げ、再発防止策への自信を深めることができたと言えます。

今の自分は、固執していた認知のクセもコントロールでき、自分の強み・弱み両方受け止められていると思います。当初、自己受容という言葉が理解できなかったけれど、今は「自分はこういう人間だ」と自然に受け止め、気持ちが穏やかになっています。かつては肩に力に入っていた仕事にも自然体で取り組めています。「自身が生まれ持った気質は変えられないが、行動は変えられる」という事を学びました。リファインから「自己理解をし、行動を変容させる」ように支援してもらっていたと思います。

リファインでは、リワークに留まらず、自分の人生で何を大切にしていきたいか、という「生き方」まで考えることができる場でもありました。自分の人生を歩むと気づかせてくれたリファインは自分にとって必要な時間だったし、将来、リファインで過ごした時間が人生の転機になったと振りかえるだろう、と今から想像しています。

百聞は一見にしかずなので、もしこの「卒業生の声」を読んで興味を持った人は、まずは体験参加してもらいたいと思います。