卒業生の声(リワーク/転職)
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N.S.さん(20代:女性)
私の変化のきっかけは「自分の苦手を言語化し、理解したこと」です。
私はメンタルダウン以前より、人生の中の多くの場面で人間関係での失敗を経験しており、自分の性格・コミュニケーション力に難を感じていました。
リファインに通いはじめる前から自分の中の何かを直さないといけないという意識はあったものの、何を直すべきか具体化できておらず、沈黙を恐れて自分が話をするばかりの一方的なコミュニケーションをすることが多くなっていました。
通所を始めた当初は、認知行動療法への期待とやる気はあったものの、日々の個人ワークやグループワークで自分の変化を感じることがあまりできず、正直なところこの活動で自分が変われるのかと不安を感じたこともありました。
そして「苦手の言語化」をしていた時期が、リファインに通う中で一番辛かった時期でした。
これまでの失敗から苦手を言語化したとき、まずはその多さに愕然としました。また、苦手への対処策を考える宿題を与えられても、自力ではほとんど思いつかないことに落ち込みました。
この時は自分の気質、性格を恨めしく思いましたし、この量の苦手を克服するなんてめんどくさい、と感じました。
ただ、「苦手の言語化」はとても辛い作業ではありましたが、私の変化のきっかけとなる大切な作業だったのです。
苦手なことを言語化し具体的にしてしまえば、対処策は必ずしも一人で考える必要はありませんし、すぐに解決しようと焦る必要もありません。
自分では考えきれない対処策は、スタッフの方も一緒に考えてくれます。
苦手を具体的に意識できれば、グループワークで他のメンバーが話したり、アドバイスをくれたことが自分の苦手の対処策になると気づくことも増えます。
また、苦手を意識し対処策を考えられると、グループワークはそれを実際に試してみる良い練習場所になります。
「今日のグループワークではこれを試してみよう」と考えて臨んだり、「今日聞いたこの話は私の苦手の対処策になるかもしれない」と考えて話を聞いていると、目標をたてずにグループワークに参加していた時より達成感を感じられ、楽しくなっていきました。
私は自分の苦手を言語化したことで、一方的なコミュニケーションをするクセがあること、それが原因で相手の気持ちが理解できないことに気づきました。
対処策として、しっかりと相手の話を聞き理解する「傾聴」を徹底的に練習したことで、以前よりも緊張せず自然体で聞くこと・話すことができるようになり、コミュニケーションが楽しく感じられるようになりました。