卒業生の声(リワーク/転職)
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K.K.さん(30代:女性)エネルギー関連 設計
リファインに入った経緯
- 私は、学生時代に最初のメンタルダウンを起こしました。表面的な原因は、研究室の指導環境が合わないことでした。実際には、相談せずに全て自分で対処するものだという思い込みも大きな要因でした(リファインに来てから気づきました)。当時は環境を変えることで回復しました。
- 就職し、入社後半年程度で適応障害と診断され、1年間休職しました。当時は行政のリワーク制度を利用して復職しました。その後数年勤務しましたが、自分が苦手な業務を受け持つことになってから、短期の休職と復職を繰り返しました。そんな自分にも会社や上司は協力的だったため、学生時代のように環境を変えるだけではなく、自分の何かを変えるしかないと、この時点でようやく気がつきました。
- この頃、主治医からリファインを進められました。複数の就労支援施設を見学した中で、リファインは支援が最も手厚そうだと感じました。また、復職だけではなく転職活動も支援していただけると知り、入所しました。
リファインに入ってからの経過
- とは言え、入所直後は、初めて聞く用語や雰囲気に戸惑い、本当にここに通所して変われるのか、最初の数か月は半信半疑で活動していました。
- 在籍期間の前半は、毎週のセンター長面談で、これまで辛かった経験についての嘆きをたっぷり聞いていただき、少しずつ文書化しました。話すことで気持ちや考えが整理され、徐々に気分が改善しました。
- 在籍期間の中盤は、毎週の代表面談で、センター長面談で得た自己理解の深堀と再整理をし、実践的な対処策も練って、自分取扱説明書*を完成させました。ここで、転職活動に取り組む心の準備ができました。
(*自分のこれまでの人生を振り返り、自分の特性や強み弱みを整理し、苦手な場面での対処策、再発防止策等をまとめたもの) - 在籍期間の後半は、転職活動をしました。転職活動自体が初めてで、最初は何をすれば良いかわからなかったのですが、担当キャリアカウンセラーの毎週の面談で、 密に連絡を取りながら進めました。面接対策、転職活動のノウハウや考え方だけでなく、どうしたら納得度高く意思決定することができるかについてもアドバイスをいただきました。結果、第一志望の会社に就職することができました。
リファインのおすすめポイント
- 以前よりも自分らしく働けるようになる
行政のリワークも経験しましたが、一律の通所期間が定められていました(当時。現在は不明)。自分の症状の重さを考えると、十分な自己理解や自己受容、どんな職場が自分に合っているのかの理解、そんな職場と出会うまでの就職活動、これら全てに段階的に取り組むには、他のリワークでは十分な時間やサポートが足りなかったと確信しています。 リファインは、単にメンタルを回復させて社会復帰するだけではなく、以前よりも楽しく働きたい、本当の意味で自分に合う仕事を見つけたい、という人におすすめです。 - 自分一人でなく、他の通所者と取り組むことで、自分を客観的に理解できる
リファインに入所する前、自分でメンタルについての本を購入し、本で紹介されているワークに取り組んだことがあります。一定の効果はありましたが、より個別具体的な自己理解のためには、一人で取り組むだけでなく、第三者の視点が必要となると考えています。リファインは、似た境遇にある他の通所者と共にグループワークに取り組む中で、自分が思う自分だけでなく、他者から見た自分、他者と比べたときの自分についても客観的に学ぶことができます。それだけでなく、他の方への質問をしたり、自分について説明する練習の場にもなり、そうした経験が就職活動の面接の場面においても役立ちました。 - 仕事だけでなく、人生の様々な場面に活かすことのできる考え方や工夫を学べる
元々は休職と復職を繰り返し、当時はとにかく社会復帰をしたい一心でリファインに通い始めました。最終的には就職という結果を得ることができましたが、それだけでなく、当初は予想していなかったたくさんの副産物もありました。 特に、私はコミュニケーションに以前から苦手意識がありました。私にとってはフレームワークを使ってコミュニケーションを学ぶことで、自分の得意や伸びしろ部分を理解し、以前より意識的にコミュニケーションを工夫できるようになりました。これは、仕事だけでなく様々な場面で役立っていると感じます。 他にも、事実と感情を分離する術、心を軽くする術など、様々な役立つ道具を身に着けることができます。
最後に
辛抱強くあたたかく支援してくださったリファインの皆様、本当にありがとうございました。 リファインでの経験は、これからの人生の貴重な財産になると確信しています。
そして、ここまで自分をほったらかさずに取り組んできた自分にもありがとう。