スタッフコラム

うつ病・パニック障害・適応障害・社会不安障害からの回復に有効なアートセラピー〜言葉にできない気づきのための「コラージュ」

アートセラピーをご存知でしょうか。

うつ病やパニック障害・適応障害・社会不安障害などメンタル不全からの回復・改善に有効とされる手法に「コラージュ」(アートセラピーの一つ)があります。

雑誌等の切り抜きや写真等を使って、思い思いに台紙に貼り付け、ひとつの作品を作っていくもので、誰でも簡単にできることが特徴です。

また、左脳よりも右脳を使って、言葉や文字にできない感情等を表現することで、新たな気付き、自己理解につながります。
 
 
日常の多くの場面では、自分の気持ちや考えを他者に伝える際には“言葉”を使用しますが、あえて言葉を制限して、ピンとくる「色や形」を自分の「感覚」に照らしながら表現する。

作品についてグループの他の人に共有(自己開示)することや、他者との違い(他者理解)を知ることで、新たな自分の一面を発見することにもつながります。
 
 
今回は、「15年後の未来」をテーマに、感じることを頼りに作品を作りました。

利用者の皆さまの感想(一部)をご紹介します。

「想像よりも各々の人となりや価値観が現れるものだなあと率直に驚きました。感覚と思考が両方とも刺激されました」

「図で表現することで、その関係性が分かり、頭のなかにあったイメージを整理することができました」

「15年後の未来を想像した時、今と変わらない生活をしていると思いました。それは今が充実していて、この生活を大切にしたいという心の現れかもしれません」

製作の過程やグループでのシェアリングを通して、感情を表現するだけでもストレスの発散や、達成感、満足感を得ることができます。