スタッフコラム

うつ病・適応障害からの回復と、就職・転職のためのルーティン「感情日記」

最近のラグビー日本代表の大躍進とともに、それを支えたルーティンが注目されています。
世界でもトップクラスのプレーと評される五郎丸選手は、同じ動作を徹底的に繰り返し、その動作に意識を集中することに力を注ぎました。
日々のトレーニングの中で、自身の動作(行動)と、その時の感覚(認知)を記録して修正を重ねたそうです。

うつ病やパニック障害等メンタル不全からの回復と社会復帰、その後の定着を継続的にサポートするリファイン就労支援センターでは「認知行動療法」をベースにしたプログラムを行っています。
その内の一つ、コラム法(認知再構成法)を用いた「感情日記」は、日常で体験した出来事とそれに対する自分の行動・思考・感情などを言葉にしてみつめるルーティンです。

「感情日記」を継続的に行っていくことで、自分の行動や思考のクセに気づいたり、経時的な変化を客観的に観て、ポジティブな面を強化したり、ネガティブな面を見直すのに役立てます。

利用者の皆さまの感想(一部)をご紹介します。
 
「リファインに通い始めた当初に比べて、かなり回復してきたことを強く実感しました。以前はちょっとしたことに感情が動かされていました。今は何か出来事が起きても簡単には感情が動かないので快調です。回復どころか生き方も変わってきたと思います」

「リフレーミングすることにより、日々の小さな感情に目を向けられるようになりました。また、日記をシェアすることで考えの幅が拡がりました」

「感情の細かな起伏を拾っていくことは、それが時に無理矢理だったとしても、自分の行動の傾向やクセが見えてきて有効だという意見が参考になりました」