スタッフコラム

うつ病からの回復や就職、脳力UP効く「要約力トレーニング」

リファイン就労支援センターでは、うつ病やパニック障害から回復し就職や復職を目指すため、
そして、職場ですぐに役に立つスタンスやスキルを身につけるためのプログラムを行っています。

今回は「要約力」を磨くプログラムです。

要約力とは、(会話や文章の中から)本質を捉えて簡潔に伝える力。

ビジネスシーンでは、当然のことながら、
短い時間の中での的確なコミュニケーションが求められます。
特に対人関係の問題が生じやすい上司はいそがしく、時間に余裕がないことも多いと思います。

1.大事な情報は何か
  たくさんの情報を伝えることは、必ずしも良いコミュニケーションとは言えません。
  取捨選択し、必要な情報を抽出することが大切です。

2.相手が知りたい情報は何か
  自分が伝えたいことも大切ですが、相手が知りたいことの方がより大切です。
  相手にとって有益な情報、相手が知りたい情報を中心に考えます。

3.相手が理解しやすいのは、どんな伝え方か
  難しいことでも、その話を初めて聴く人に、分かり易く伝えることが大切です。
  ポイントをまとめたり、優先順位をつけたりして、相手が理解しやすい構成や表現を考えます。

今日は、講師の朗読(2~3分間)の後、
利用者の皆さんがそれぞれ要約して、発表する(20秒)トレー二ングを行いました。

最初は「情報量が多い」「発表の時間が短い」「まとめるのが大変」という声が上がりましたが、
回を重ねるごとに、集中力が高まり、発表の時間も20秒に収まるようになり、
要約された内容もどんどん分かり易くなりました。

利用者の皆さまからは、次のような感想が寄せられました。
・情報の全体像を捉えることが大切だと解りました。
・メモをとるよりも、相手の話に集中するほうが有効だと気が付きました。
・回数を重ねてトレーニングすることで上達すると思います!

最後に、最も大切なことを皆さんと確認し合いました。
スキルも大切ですが、このプログラムのベースにあるのは、相手のことを考えること。
「相手の時間を大切にする」という気持ちです。

情報を選択し、優先順位をつけて、相手が理解しやすいように表現するのは、そのためにあります。
そして、それは自分と相手との関係をよりよいものにすること、
自分自身や、自分の時間を大切にすることも同時に目指すことでもあります。

うつ病やパニック障害からの回復と就職を目指す皆さま
リファイン就労支援センターで、一緒にプログラムに取り組んでみませんか。