スタッフコラム

うつ病からの回復と、就職・復職を目指すための「リフレーミング」

ものごとに対する枠組みや捉え方の過度な偏りを是正して
自らの認知をバランスよく広げる「リフレーミング」のプログラム。

言い換えれば、可能性をみつけるためのスキルとも言えます。

よく引用される”水が半分入ったコップ”をどう捉えるか?という喩え話では、
コップに水が半分も「ある」という捉え方と
コップに水が半分しか「ない」という捉え方と
どちらも事実で、間違いではありませんが、
捉えた時の自分の気持ちや、その後にとる行動(可能性)を考える上で大きな違いがでてきます。

私たちにとって大切なのは、一見ネガティブなことが起こったりそう感じられた時にも
別の見方や可能性があることを見出すことで、少しでも「余裕」や「間」がとれたり、
少しでも「楽」な気持ちになることができるかどうか、
過度に縮こまることなく、できるだけ自分らしく次の一歩を考え、踏み出すことができるかどうかです。

今回は「ある」ということにフォーカスして
自分がもっているもの(環境、特徴/個性、もの・・・など)を洗い出しました。

プログラムを終えた、利用者の皆さまのコメントです。
「他の皆さんから幾つも有り難い意見を頂き、自分の良い面について再認識する機会となりました。前向きで明るい気分になりました。」

「自分が持っているものが、思ったより多いことに気づくことができました。」

「グループで色々な意見が出ました。自由、命、権利など、自分が普段あたりまえだと思っていることが気づきになりました。」

「アタマで解っていても実際に行動できないと意味が無いので、行動できるようにしたいです。」

「自分に”ない”ものを挙げるのは簡単だが、ここ最近、よいところ、もっているものも、少しずつあ挙げられるようになってきた。良い変化だと思います。」

「ある」にフォーカスすることは、「今」を見つめることに繋がります。
自分をみつめて、今をみつめて、メンタル不全からの回復と就職・再就職・復職に、一歩一歩、着実に近づけるように、
利用者の皆さまと一緒に、プログラムを続けたいと思います。