スタッフコラム

心理テスト「CISS」を俯瞰して、うつ病・適応障害等メンタルヘルス不全からの社会復帰の備えに!

リファイン就労支援センターではうつ病や適応障害等メンタルヘルス不全で苦しんでいる方の回復・改善と就職支援、職場復帰に向けて、各種心理テストを行っております。そして、日々の認知行動療法をベースにした実践的プログラムで、これからの人生をより豊かにしていく為に「生き方のビジョンの再構築」のお手伝いをしております。

今回のプログラムは、通所当初に受けて頂いた心理テスト「CISS」について、ご利用者様毎に振返りを行って頂きました。
「CISS」とは、ストレス状況下で個人がどのような行動を取りやすいのかを、5つの尺度(基本尺度3つ、下位尺度2つ)から把握することができます。
5つの尺度とは、
〇「課題優先対処」(Task) 課題や問題を解決しようとします。「状況を掌握する」「優先順位をつける」などの16項目から構成されています。
〇「情動優先対処」(Emotion) 自己志向の情動的反応を示します。 「ひどく動揺する」「腹を立てる」などの16項目から構成されています。
〇「回避優先対処」(Avoidance) ストレスフルな状況の回避を目指した行動や認知の変化を起こします。「良かった頃のことを考える」「散歩に出かける」など、以下の下位尺度に含まれない3項目をあわせた16項目から構成されています。
〇「気分転換」(Distraction) 回避優先対処の下位尺度です。「何か買い物をする」「寝ようとする」などの8項目から構成されています。
〇「対人的な気晴らし」(Social Diversion)回避優先対処の下位尺度です。「友達に電話する」「特別な人と一緒に過ごす」などの5項目から構成されています。
人は、同じ状況にありながら、ストレス負荷が大きく病気になる人もいれば、健康を維持する人もいます。 ストレスへの対処行動には、そのタイプや選択肢の幅に個人差があります。「CISS」は、それに気づくきっかけとなります。

本日は、各自の「CISS」を振返って頂き、自分の得て不得手を考えて自分にとって「快」の状態を作るべく、まずは、手を打てる項目を選定して具体的行動策を考え、グループワークを通じて、他者からのアドバイスを交えながら、今日からできる実践的行動を決定していきました。