スタッフコラム

うつ病の方が最初に行く病院は内科が68%!

kafadr2昨日、当センターにて、京成小岩クリニック 院長 利(かが)修治先生の「内科医からみたうつ病」の講演を行いました。先生はこれまで、カナダJohn P.Robarts研究所での留学のご経験や多くの患者様を診察されたご経験から、うつ病についてわかり易く説明して頂きました。うつ病の方の初診受療科(はじめて受診されるお医者様)は、内科が約68%と最も多く、その多くの方が「眠れない」「食欲がない」「からだがだるい」「頭痛」「肩、背中の痛み」など様々な身体症状を訴えて受診されることが多いのだそうです。その中で、うつ病発症率が一般の方では10.3%なのに対して例えば、心疾患をお持ちの方の発症率は17~27%であり、虚血性心疾患になる確率は約2倍という統計があるそうです。また、逆のケースもありうつ病の方が他の病気を併発される割合も高いそうです。そういった方に適切な診断と治療をする重要性をお話頂きました。また、うつ病の薬についても詳しくお話頂き、服薬の重要性や抗うつ薬で、約6ヶ月で70%の近い方が回復しているというデータをもとに症状がすぐに緩和されなくても焦らずに治療することが大切というお話があり、当センターの利用者からも安心の声があがりました。先生には診察の合間を縫ってお越し頂き、大変具体的で、ためになった講演でした。利先生、本当にありがとうございました。