うつ病・パニック障害・適応障害を克服して社会復帰するコミュケーションスキル
仕事をしている方や以前していた方で、うつ病やパニック障害、適応障害などを発症するの人の多くは、人間関係で悩んでいるといわれています。
厚生労働省が5年おきに実施している「労働者健康状況調査」(2007年)によると、
仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの原因の第一位は
「職場の人間関係の問題」でした。
人間関係を良好にするには、まず相手を知って、良い人間関係を作ることが大切です。
うつ病やパニック障害、適応障害などで苦しんでいる方は、コミュニケーションが苦手だと思っている人も多く、
また以前は得意だったはずが、うつ病やパニック障害をきっかけに苦手になったりします。
今日は、自分が普段取っているコミュニケーションや態度について,
他人も自分もストレスが少なくなるコミュニケーションのスキルである「アサーション」を学び、ディスカッションを行いました。
ストレスを感じる状況で、人は3つのパターンの対応をとります。
1:非主張的な自己主張
自分よりも他者を優先し、自分のことを後回しにするパターンです
自分の気持ちや考えを表現せずに、あいまいな言い方、もしくは言わないという選択をします。
そうすると、我慢をすることになり、自分を責めるような気分になってしまいます。
気分が落ち込んだり、食事が進まなかったり、卑屈な気持ち、劣等感を感じるようになります。
もしくは、我慢ではなく怒りをためて、八つ当たりしたり、
相手を恨むような方向に向いてしまう人もいます。
それが続くと、ストレスを溜め込んでうつになってしまいます。
2:攻撃的な自己主張
自分のことだけ考えて、他者を踏みにじる自分を押し付けるような主張のパターンです。
自分の主張を相手に構わず、主張する為、相手から敬遠され、孤立したり、
言ったはいいものの、内心後味が悪い気持ちになりイライラします。
堂々として見えますが、勝ち負けで物事を判断している状態です。
本人は言えてすっきりしても、周りは非常に嫌な思いをすることが多く、
人間関係においてあまりおすすめではありません。
3:アサーティブなやりとり
自分のことを考えるが、他者にも配慮する。
自分も相手も大切にして、思いやりのあるコミュニケーションです。
自分の中にあるものを我慢せず、でもただ攻撃的に言うのではない
相手を配慮した言い方、自己表現といえます。
お互いに伝え合ったり、聴きあったり、
相互尊重の自己主張ともいえます。
私たちは、普段のコミュニケーションにおいて、
我慢したり、言いたいことを言えなかったりして、自分がストレスをためてしまいがちです。
そのストレスが爆発するかのように、とてもきつい言い方をしてしまったり、
責めるつもりはないのに相手を攻撃してしまうことすらあります。
どちらをしても相手とのいい関係をつくることはできません。
自分も相手も大切にする、
そんな前提でコミュニケーションをとっていくと、
お互いのストレスも軽減して、
心地よい人間関係が取れるようになるかもしれません。
まずは、自分がどんな状態なのか、気づき、認識することで、
意識化すると変えることができるようになります。
人間関係の第一歩はやはり、自分からですね。