スタッフコラム

うつ病からの自信回復と社会復帰への武器!(強みオークション)

うつ病やパニック障害・適応障害などメンタルヘルス不全になると、ついつい自信がなくなったり、

自分の悪い部分ばかりが目に付くようになり、

気持ちが落ち込んでしまいがちになります。

これを心理学用語ではセルフエフィカシー(自己効力感)が低下している状態といいます。

自己効力感が低下すると、自信がなくなり、自分が取るに足らないような存在のように思えてしまいます。

 

昨日、今日の二日間をかけて「強み・弱みオークション」を行いました。

まずは、自分が持っている良い点、つまり強みを、「売れるもの」

自分に足りなくて欲しいと思っているもの、つまり弱みを「買いたいもの」

とわけて、個人作業を行ないました。

リファイン就労支援センターでのご利用者の日がまだ浅い方や体験利用の方は、

なかなか、自分の「売れるもの」=強みを出せないとおっしゃっていました。

しかし、本来誰にも強みは必ずあります。

ただ、自信をなくしたり、病気の為にそれを思い出したり、強みとして整理できないだけです。

しかし、リファイン就労支援センターでのカリキュラムを経験しているご利用者様は

普段から対話や、自己分析、認知行動療法などで自分を見つめることをしているので、

「売れるもの」も「買いたいもの」も書き出すことができます。

一人ずつ「売りたいもの」を前で発表して、買いたい人をつのります。

買いたい人は、発表者に対して

「どうやってその強みを手に入れたのですか?」

「どんな工夫があるのですか?」

「普段、どんなことに気をつけているのですか?」

と質問をして、それに発表者は答えていきます。

発表者は自分の強みを人前で発表することで自信がつき、

さらに質問をされることで普段当たり前にやっていることが、

周りの人にとっては特別なことだったという気づきが得られるようです。

質問されることを自分の良さを深掘りすることができ、

周りの人の良いところを聞くことで、自分が更に強めたいと思うものも明確になっていくようです。

みんなの良さを、全部取り入れるわけではなく、

自分の良さを活かしながら、チームで仕事をするときに、

自分の買いたいもの(弱み)を補完し合えるという事を感じているようでした。

売りたいものを話しているときの利用者様がいい顔しているのが印象的でした。

うつ病やパニック障害・適応障害などを克服して、社会復帰していく方にとって

自分の強みを武器にすることはとても有効なことだと思います。